村田修一、来季はどこへ? 12球団の三塁手事情から占うベテランの移籍先

パ・リーグの三塁手事情は…

 パ・リーグの三塁手事情はどうだろう。ロッテを退団したダフィーを除く、40試合以上で三塁を守った選手を見てみよう。

○ソフトバンク
松田宣浩 143試531打数140安打24本71点 打率.264(143試RF2.09)
○西武
中村剛也 115試415打数90安打27本79点 打率.217(108試RF2.35)
○楽天
ウィーラー 142試542打数147安打31本82点 打率.271(137試RF2.31)
○オリックス 
小谷野栄一 130試470打数130安打6本47点 打率.277(105試RF1.65)
○日本ハム
レアード 137試503打数115安打32本90点 打率.229(136試RF1.69)
○ロッテ
中村奨吾 85試280打数77安打9本32点 打率.275(69試RF2.24)
大嶺翔太 91試214打数44安打5本23点 打率.206(49試RF1.02)

 ソフトバンクの松田、西武の中村は、ともに1983年生まれ、村田より3歳若いが、守備や打撃でやや衰えが見える。村田が競争に加わる余地はあるだろう。西武はFA選手はほとんどとらない球団だが、村田がFAでなくなったことで、可能性が出てきた。

 楽天はウィーラーに加えて今江もいる。やや難しいか。

 オリックスは、村田と同い年の小谷野が奮闘中だ。しかし、若手の台頭はあまりないので、村田が加入する余地はあるだろう。

 日本ハムのレアードは、入団当初は守備範囲の広い三塁手だったが、打撃だけでなく守備にも衰えが見えている。ただ、日本ハムはこういう形でベテラン大物選手を補強しないチームだ。

 ロッテは中村奨吾に期待がかかるが、彼もシーズン通して活躍したことはない。

 こうしてみると、セ・リーグは若い三塁手の台頭があるので、中日、ヤクルトに可能性がある程度。パの場合、三塁手だけでなくDHでの起用も想定すればやや可能性は広がる。また6球団とも若手三塁手が伸びていないので、可能性はあるだろう。特にロッテは新監督になるタイミングでもあり、可能性があるのではないか。オフの動向を見守りたい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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