「福岡発 売り子名鑑」チャレンジ精神旺盛の音楽女子、最後まで笑顔で販売
高校時代にヤフオクドームで演奏「一体感が凄かった」
球場の新たなエンターテインメントとなっている「売り子」。美女どころといわれる福岡のヤフオクドームで働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介している「福岡発 売り子名鑑」の第29回をお届けする。ペナントレースが終わり、残るところポストシーズンとなった今季。これまでに紹介した売り子も含めてお気に入りを見つけ、残る試合でのスタジアムの楽しみの1つとなれば、幸いだ。
第29回はキリンビールの「あおい」さん、だ。
8月下旬に20歳の誕生日を迎えたばかりの「あおい」さん。福岡市内の大学で幼児教育を学ぶ大学2年生だ。彼女、売り子を目指したきっかけが、一風変わっている。
「高校生の時に、ヤフオクドームで演奏させていただく機会があったんです。お客さんがスタンドに入って、一体感が凄かったんです。それで、この空間を楽しめたらいいな、売り子をしたら楽しみながら働けるし、野球にも関われるから楽しいだろうなと思って始めました」
出身は山口県だが、福岡の高校へと入学した。「テレビの番組で見て、吹奏楽とマーチングバンドをやってみたいな、と。父が福岡に単身赴任していたので、それを機に福岡に引っ越してきました」。中学時代まで大した楽器の演奏経験はなし。それでも、努力の末に、パーカッションで吹奏楽、マーチングバンド両方のメンバーになり、マーチングバンドの部門では全国大会で金賞に輝いた。
その高校時代に、ヤフオクドームでの試合前にグラウンド上で演奏する機会があり、その時のドームの空気に魅せられ、売り子の世界を志した。
「とにかく、やりたいと思ったことはやってみようという性格」という「あおい」さん。売り子の世界でも、そのチャレンジ精神は健在だという。