逆転王手の楽天を襲う西武「美馬キラー」 数字で占うパCSファーストS第3戦

「美馬キラー」の期待かかる西武・外崎

【対野上投手のキーマン】
岡島 2打数2安打 打率1.000

【対美馬投手のキーマン】
森 10打数6安打1本塁打 打率.600
山川 10打数6安打1本塁打 打率.600
秋山 18打数9安打 打率.500
外崎 16打数7安打2本塁打 打率.438

 対戦機会が少なかったため、明確に野上と相性の良い楽天の打者を挙げることはできないが、岡島が2打数2安打。第2戦でも嶋のスクイズで躊躇いなく本塁に突入し、貴重な追加点をもぎ取っている。一発を持つ外国人選手の調子が上向いているとは言えない楽天打線。卓越したバットコントロールを誇る俊足の左打者を多く擁するだけに、第2戦のように小技を絡めてかき回したい。

 埼玉西武打線には、美馬と相性のいい打者がずらりと並ぶ。特に外崎は2本塁打。本人も不思議とタイミングが合うことを自覚しており、「美馬キラー」として大きな期待が持てる。第2戦では岸に抑え込まれたが、埼玉西武打線が球界屈指の破壊力を備える事実には疑う余地がない。野上の踏ん張りと、中継ぎ陣の奮闘に望みを懸ける。

 ファーストステージ第2戦は楽天が意地を見せて、両チームの勝敗は1勝1敗となった。パ・リーグは、クライマックスシリーズ導入後、初戦をものにしたチームが次のステージに進出している。崖っぷちから踏み止まった楽天は、エース・則本の悔しさと、岸の心意気を背負って戦い、そのデータを覆すことができるだろうか。

 一方の埼玉西武は、第2戦に敗れて初戦からの勢いを断ち切られた形に。ただこれまでのデータとホームアドバンテージを考えれば、まだまだ有利な立場だと言うことができる。炎獅子とクリムゾンレッド。どちらがファイナルステージ進出を決めるか。16日の決戦から目が離せない。

【動画】追加点のチャンスで好走塁を見せた楽天・岡島

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