前田健太に寄せられる厚い信頼 延長戦突入なら「ケンタが次の投手だった」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

ターナーのサヨナラ弾で劇的勝利も「延長ならケンタを起用できたのか?」

 ドジャースの前田健太投手は15日(日本時間16日)に本拠地ドジャースタジアムで行われたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦では出番なしに終わった。だが、9回裏に主砲ターナーの劇的なサヨナラ3ランが飛び出し、4-1で勝利を飾ったドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、延長突入時にはポストシーズンでパーフェクト登板を続けているリリーバー前田を投入する予定だったことを明らかにしている。

 劇的な幕切れだった。9回2死一、二塁。ドジャースのターナーが豪快なサヨナラ3ランを放った。ダルビッシュ有投手も大喜びで、チームメートとともに殊勲のターナーを祝福していたが、前田の姿はそこになかった。ドジャースタジアムのブルペンで肩を作っていた。

 試合後、ロバーツ監督は延長突入時のシナリオについて「ケンタはブルペンにいた。もしも延長に入ったら、彼は起用できたのか?」と質問され、「正解だ。ケンタが次のピッチャーとして登板予定だった」と答えた。ポストシーズン(PS)2勝目を挙げた第1戦に続いて、連投させる予定だったという。

 レギュラーシーズンで先発ローテーションの一角を担った前田だが、ポストシーズンではブルペンに配置転換となった。ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第2戦から、3試合連続で重要な場面で前田を投入。「右打者キラー」の命名通り、合計3イニングで打者9人を無安打に仕留めている。

 もっとも、地区シリーズ第2戦と第3戦の間には1日オフがあり、カブスとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦までは4日間の休養があった。この日登板となれば、初めて2日連続の出番となるところだったが、指揮官に躊躇はなかったようだ。

 ターナーの豪快なサヨナラ弾で前田は出番なしとなったが、守護神ケンリー・ジャンセン投手らとともに「勝利の方程式」を確立させた日本人右腕のヤマ場での出番には、地元でも大きな注目が集まっているようだ。

(Full-Count編集部)

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