楽天、パCS史上初の初戦黒星→突破 ウィーラー大暴れ&枡田が貴重な2ラン

投手陣は決死の継投、リーグ王者ソフトバンクへの挑戦権つかむ

 楽天が逆転でのファイナルステージ進出を決めた。16日、敵地メットライフドームで行われた西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦。第2戦に勝利していた楽天が接戦となった第3戦を5-2で競り勝って2勝1敗とし、リーグ王者・ソフトバンクへの挑戦権を掴んだ。

 初回。先頭の茂木が西武先発・野上から四球を選んで出塁すると、2死からペゲーロ、島内も四球で2死満塁。このチャンスでウィーラーが放った打球は三遊間への適時内野安打に。わずか1安打で幸先良く先制点を掴んだ。

 追加点は、相手のミスによって転がり込んだ。4回、先頭のウィーラーが中前安打で出塁し、岡島の送りバントで二塁へ。続く枡田へ、野上が投じた3球目は炭谷の下を抜ける暴投に。これが大きく三塁側に弾んで転がると、炭谷がボールを見失っている間にウィーラーが三塁を蹴って一気に本塁へと生還。リードを2点に広げた。

 先発の美馬は初回いきなり秋山に右中間を破られる三塁打を浴びたが、森、山川を連続三振にとってピンチを脱出。2、3、4回は無安打に抑えていたが、5回に栗山、中村の連打、炭谷の犠飛で1点を返されると、梨田昌孝監督は早々と継投に。2死三塁と同点のピンチで登板した左腕・高梨が秋山を空振り三振に切って窮地を脱すると、宋家豪、ハーマン、福山と決死の継投。すると、8回にはウィーラーのソロ、枡田の2ランが飛び出し、リードを4点に広げた。

 最後は松井裕が締めて快勝。初戦に大敗していた楽天。2007年のCS開始以来、パ・リーグはファーストステージ、ファイナルステージいずれも初戦に勝ったチームがそのステージを突破していたが、初めて、初戦を落としたチームがステージを突破した。

(Full-Count編集部)

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