大舞台で見せた真骨頂 楽天・塩見が語ったホークス撃破の要因
好投の要因は緩急とコントロール、宮崎でも「自分の調整が出来た」
試合後、左腕自身は好投の要因をこう語っている。
「ストレートは速くないので、緩急をつかっていかないと勝負出来ない。コントロールが良かったですね」
とにかく、この日はコントロールが冴えた。打者の内、外を丁寧につき、低めにボールを集めた。そして、100キロ前後のカーブで簡単にカウントを稼ぐなど、緩いボールも有効に使った。左腕の真骨頂とも言える投球だった。
ファーストステージには帯同せずに、フェニックスリーグの行われている宮崎で調整してきた。「逆にそれが良かったかもしれないですね。気負いせずにいけたと思うし、自分の調整が出来た。それが良かった」という塩見。ソフトバンクに1勝のアドバンテージがある中で掴み取った初戦の勝利。この89球が、ファイナルステージの行方を大きく左右することになるかもしれない。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)