ともに短期決戦で実績あり 武田vs美馬、数字で占うCSファイナル第5戦

楽天・美馬学(左)とソフトバンク・武田翔太(右)【写真:荒川祐史】
楽天・美馬学(左)とソフトバンク・武田翔太(右)【写真:荒川祐史】

ソフトバンクが王手で第4戦へ、先発投手はともに日本シリーズで実績ある2人

 10月18日から幕を開けた「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ(以下クライマックスシリーズファイナルステージ)。2勝2敗の五分で迎えた第4戦は、中村晃選手の2試合連続の決勝弾で福岡ソフトバンクが勝利し、日本シリーズ進出に王手をかけた。

 ここでは22日の予告先発や両チームの対戦成績などをもとに、福岡ソフトバンクと楽天が激突するファイナルステージ5戦目の試合展開を占う。

【10月22日の予告先発 今季のレギュラーシーズンの対戦成績】
○福岡ソフトバンク:武田
対楽天 2試合1勝1敗 10回2/3、9失点(自責点5)防御率4.22
○楽天:美馬
対福岡ソフトバンク 4試合2勝2敗、26回2/3、14失点(自責点13)防御率4.39

 両投手とも、相手チームとの相性は良いとは言えないものの、苦手にしているというわけでもない。武田はまだ若いが、2014年と2015年の日本シリーズでそれぞれ快投を披露しており、大舞台における勝負強さが光る。対する美馬は、ヤフオクドームの成績が2試合2勝0敗、防御率1.13。2013年の日本シリーズMVPに輝き、ファーストステージでもチームを勝利に導いた右腕の投球には、大きな期待が持てそうだ。

【対武田のキーマン】
○茂木:3打数2安打 打率.667
○藤田:5打数3安打1本塁打 打率.600

 武田と相性が良いのは上記の2選手。2選手とも、第4戦では無安打に終わった。第5戦ではその悔しさをぶつけてほしいものだ。特に茂木は、楽天の日本人選手の中では数少ない「一発」のある選手。中継ぎ陣の疲労がピークに達している中で迎える第5戦だけに、先発の美馬を後押しし、ブルペンを救うため、早い段階で大きなリードを奪いたい。

【対美馬のキーマン】
○今宮:13打数6安打1本塁打 打率.462
○中村晃:11打数4安打 打率.364

 美馬と相性が良いのは今宮と中村晃。中村晃は長距離砲ではないが、このファイナルステージでは2試合連続で決勝弾を放つなど絶好調。今宮選もここぞという場面でパンチ力を発揮できる。リードした状態で鉄壁の中継ぎ陣につなげられれば、ファイナルステージ突破は間近。ここ2試合の良い流れに乗って、勝負を決めてしまいたい。

 クライマックスシリーズファイナルステージ第4戦は、中村晃の2試合連続の決勝弾で福岡ソフトバンクに軍配。日本シリーズ進出に向けてあと1勝となった。しかし、いずれも僅差のゲーム。連日のように、厳しい戦いが繰り広げられている。負けられない楽天も、ここで簡単に終わるはずもない。毎試合、ゲームの流れを左右する本塁打が飛び交うファイナルステージ。22日の第5戦からも目が離せない。

【動画】内川に続く…中村晃の2者連続となる本塁打

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY