DeNAラミレス監督、日本Sのキーマンに桑原「彼が出塁すれば得点になる」

強力救援陣擁するホークスに「早めに点を取って逃げ切りたい」

 その“完成されたチーム”と戦うに当たっては「ケース・バイ・ケースで対応しながら戦っていければ」と話す。「選手たちは、あと4勝すれば日本一ということも、それに向かって何をすべきかということもわかってくれている」とラミレス監督。

 また、自軍のキープレーヤーには「彼が出塁すれば得点になる可能性が高い」として1番打者の桑原の名前を挙げた。出塁だけではなく、日本シリーズ進出を決めた試合ではレフトポール直撃の逆転弾を放つなど、ポストシーズンでの貢献度は高い。一方、ソフトバンクで気をつけたい選手を問われると「素晴らしい選手が何人もいる。この選手がというのは難しい。チーム全体に気をつけないといけない」と警戒心を強めた。

 中でもソフトバンクのブルペン陣は楽天とのCS5試合で16イニング以上を無失点と、まさに最強レベルだ。それに対してラミレス監督は「広島も同じようなチームで後半に出てくる投手は素晴らしかった。早めに点を取って逃げ切りたい」と、先行逃げ切りの展開に持ち込むつもりだ。

 会見の随所に広島カープの名を挙げたのは、セ・リーグ優勝チームに対する強いリスペクトがあるからだろう。ソフトバンクに対しても、自分たちはあくまでも挑戦者という姿勢を見せたラミレス監督。そんな謙虚さとは裏腹に、ベンチではまた絶妙な采配を見せてくれることだろう。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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