CY賞バーランダー3度目の正直なるか!? 悲願のWS優勝に向け第6戦に先発

アストロズ・バーランダー【写真:Getty Images】
アストロズ・バーランダー【写真:Getty Images】

タイガースで2度WS出場も優勝は果たせず

 アストロズの右腕ジャスティン・バーランダー投手が31日(日本時間11月1日)、敵地で行われるドジャースとのワールドシリーズ(WS)第6戦に先発する。対戦成績3勝2敗で世界一に王手を掛けて臨む重要な一戦で、強打のドジャース打線を迎え撃つ。

 8月31日にタイガースからアストロズへトレード移籍してきた右腕。これまで新人王、サイ・ヤング賞、MVPなど数々の賞を手に入れてきたが、唯一果たしていないのが、ワールドシリーズ制覇だ。タイガース時代の2006年と2012年にWS出場を果たしたが、それぞれカージナルスとジャイアンツに敗れ、涙を呑んだ。何としても頂点に立ちたい一心で、トレード拒否権を破棄してアストロズへ移籍。その悲願達成まで残り1勝と迫った先発マウンドに、偶然自らが上がることになったのも、何か運命の巡り合わせなのかもしれない。

 過去2度のワールドシリーズでは思い通りの投球はできなかったが、今季は第2戦に投げ、6回を2安打3失点とし、敵地での勝利に結びつけた。第6戦での登板は、自身の野球人生で最も重要な試合になるかもしれないが、「野球選手として待ち望んでいた瞬間。求める物すべてだよ」と、そこにはプレッシャーではなく、大一番を任される楽しみと喜びしかない。

 対戦するドジャース打線は「先頭から最後まで層が厚く、才能溢れる打者ばかり。ホームラン打者、三振をせずにボールをインプレーにしたり、小技を使うことが上手い打者がいいバランスで混じっている」と称賛する。だが、ドジャース打線が付け入る隙は1球たりとも与えない。自分が投げる1球に掛かる重さを熟知しているからだ。

「ポストシーズンが始まれば、1球1球に運命がかかる。チーム全体の行方が、1球1球に掛かってくるからね」

 自身が目指す悲願のWS初制覇、そしてヒューストンが目指す悲願のWS初制覇の思いを背負い、第6戦、敵地マウンドで渾身の投球で勝利をつかみ取る。

(Full-Count編集部)

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