日本シリーズはDeNAが3連敗から待望1勝 過去の「大逆転」は?

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:編集部】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:編集部】

新人濱口の快投で初白星をつかんだDeNA

 11月1日の日本シリーズ第4戦は、DeNA新人濱口が7回1死まで無安打の快投を見せ、高城が3安打3打点、宮崎が3安打2打点と活躍。DeNAがソフトバンクに一矢報いた。これでソフトバンクの3勝1敗、ここからどんな展開になるだろうか?

 過去、日本シリーズで○○○●となったケースは9回ある。その星取を見てみよう。星は、3連勝したチームから見たもの。◎は日本シリーズ優勝チーム。

1951年 ◎巨人4勝1敗 ○○○●○南海
1958年 巨人3勝4敗 ○○○●●●●西鉄◎
1965年 ◎巨人4勝1敗 ○○○●○南海
1967年 ◎巨人4勝2敗 ○○○●●○阪急
1970年 ◎巨人4勝1敗 ○○○●○ロッテ
1976年 ◎阪急4勝3敗 ○○○●●●○巨人
1989年 近鉄3勝4敗 ○○○●●●●巨人◎
1995年 ◎ヤクルト4勝1敗 ○○○●○オリックス
1996年 ◎オリックス4勝1敗 ○○○●○巨人
2017年 ソフトバンク3勝1敗 ○○○●DeNA

 9回のうち、7回は3連勝したチームが優勝している。3連敗のチームが4連勝した「大逆転」は、過去2回。

 1回目は1958年、三原脩監督率いる西鉄ライオンズは、水原茂監督の巨人と3年連続で対戦。西鉄は後楽園球場で2敗、本拠地平和台球場に戻っても1敗したが、雨で1日開いた第5戦を6-4で勝利し、以後3連勝で、MLBのワールドシリーズにもなかった「3連敗から4連勝」を達成。勝利はすべてエース稲尾和久。この年新人の巨人、長嶋茂雄は2本塁打を打つなど活躍した。早稲田大の三原と慶応大の水原は東京六大学以来のライバルだったが、三原は宿命の対決に大逆転で勝利した。

 2回目は1989年。藤田元司監督率いる巨人が、仰木彬監督の近鉄バファローズと対戦。近鉄は本拠地藤井寺球場で連勝、東京ドームの初戦も勝った。王手をかけた近鉄の投手加藤哲郎は「たいしたことなかったですね」と発言。これが「巨人はロッテより弱い」という形で報道され、話題となった。巨人はここから4連勝。加藤の発言で巨人ナインが発奮したと言われている。藤田監督、仰木監督はともに1958年の1回目の大逆転劇に選手として出場していた。

1986年の広島は初戦引き分けから3連勝も…

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