アストロズ悲願の初世界一! スプリンガーWS第5号でダルビッシュにトドメ

WS制覇を果たし喜ぶアストロズの選手たち【写真:Getty Images】
WS制覇を果たし喜ぶアストロズの選手たち【写真:Getty Images】

洪水被害ヒューストンに希望の光を与える

 アストロズは1日(日本時間2日)、敵地で行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第7戦に5-1で勝利し、悲願の初ワールドシリーズ優勝を決めた。打線が序盤に畳みかけ、2回までに奪った5点を死守。細かな継投策でドジャース打線を封じ、対戦成績4勝3敗でメジャー30球団の頂点に輝いた。

 対戦成績3勝3敗、勝った方が世界一という最終決戦で、アストロズらしい戦い方を見せた。打線は初回、先頭スプリンガーが左翼線二塁打で出塁。続くブレグマンの平凡なゴロを、ドジャース一塁ベリンジャーが送球ミスする間に1点を先制。なおも無死三塁でアルトゥーベの一ゴロの間に2点目を加えた。

 2回には先頭マキャンが四球、ゴンザレスの右翼二塁打などで1死二、三塁とすると、先発マッカラーズの二ゴロで3点目を加えた。さらに、続くスプリンガーが中堅へWS第5号となる2ランを運び、ドジャース先発ダルビッシュ有投手を1回2/3でマウンドから引きずり下ろした。

 投げては、細かな継投策がハマった。先発マッカラーズが毎回得点圏に走者を置きながら2回1/3を無失点に抑えると、続くピーコックが2回を無失点。リリアーノ、デベンスキーとつなぎ、5回までドジャース打線を零封した。

 6回にモートンが1点を失ったが、7回と8回を連続で3者凡退の好投。9回も無失点で締めくくり、球団創設56年目にして初めてのワールドシリーズ制覇を果たした。

 アストロズの地元ヒューストンは、8月末に大型ハリケーン「ハービー」の直撃を受け、大規模な洪水被害に見舞われた。ヒンチ監督はポストシーズンを通じて、ヒューストン市民のためにも優勝したいと語っていたが、文字通りの有言実行。現在も復興に努める地元ファンに希望と勇気を与える勝利となった。

(Full-Count編集部)

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