“侍戦士”ホークス上林、「似てると言われていた」稲葉監督から「学べれば」

ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

侍合宿に向けてホークスの秋季キャンプ合流、稲葉監督は「意識してきた人」

 2年ぶり8度目の日本一に輝いたソフトバンクの上林誠知外野手が7日、宮崎市内で行われている秋季キャンプに合流した。甲斐拓也捕手とともに、16日から「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ」を戦う侍ジャパンのメンバーに選ばれている上林。日本シリーズを戦った1軍メンバーの多くは11日からのキャンプとなるが、9日から同市内で始まる侍ジャパンの合宿に備えて、一足早くキャンプに加わった。

 日本一を決めた日本シリーズ第6戦が行われた4日から、わずか3日。6日に宮崎入りしていたため、完全オフは5日の1日だけでキャンプに合流した上林。早速、フリー打撃やランニングメニューなどをこなし、全体練習終了後には、ロングティー打撃も行って汗を流した。

 今季は右翼の定位置を掴み、一気にブレイクを果たした。交流戦終了まで打率3割を越えて8本塁打を放った。だが、中盤以降は、成績が下降。不振に陥り、最終的には打率.260、13本塁打、51打点という数字に終わった。クライマックスシリーズでは第5戦で出場選手登録を抹消。日本シリーズでは40人枠には入っていたが、第3戦、第4戦の2試合にベンチ入りしただけ。打席は第4戦の代打での1打席だけに終わった。

 悔しさが残る日本一となっただけに、心のうちには「練習したかった」との思いもあるが、「(侍ジャパンは)負けられない試合ですし、緊張感も、注目度もいつもと違う。他の選手には経験出来ないことなので、ありがたいと思っています」。さらには、成長のキッカケがあるのでは、という思いもある。

 それが、侍ジャパンの稲葉篤紀新監督の存在だ。「何かいいものを吸収したい。監督を含め、色々な選手から色々なことを学べればいいと思っています。(稲葉監督は)高校の時から似ていると言われていましたし、多少意識して見てきた人。そういう方と監督、選手という関係で試合をするのも何かの縁かなと思います」。お手本としてきた大先輩から、何かのヒントを得られるかもしれない。悔しさの残った2017年のシーズン。日の丸を背負い、良い形でシーズンの最後を迎えたい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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