チームスローガンも大きな“戦力” 日本一ホークス、「1ダホー!」の力

ファンとの一体感を生んだ「1ダホー!」の高い浸透度

 球団側も開幕からさまざまなスローガングッズを展開し、ヤフオクドームの試合では球場全体での「1ダホー!」コールを促してきた。鷹の祭典のユニフォームは「1ダホー!ストライプ」と命名され、スローガンロゴも鷹の祭典モードに変身。お立ち台の横にはスローガンロゴの特製チェアも登場した。徹底したアピールで、「1ダホー!」はファンの間にすぐに浸透し、それが“ファンと選手が『1致団結』”する動きにつながった。

 ホークスのスローガンがファンに深く浸透したのは、今年が初めてではない。2011年の「ダ」、2012年の「ブイブイ」、2013年の「超!」、2014年の「俺がやる。」と、それまでの球界の常識を打ち破るユニークなスローガンを次々と生み出し、2015年の「熱男」によって球場の一体感がソフトバンクの大きな武器となった。「熱男」は今も松田宣浩の代名詞としてファンの心に生き続け、本塁打を打った後の「熱男」コールは、ソフトバンクの名物風景ともなっている。

 選手やファンが覚えやすいこと、一緒に声を出しやすいこと、そして何よりも選手たちの思いが伝わり、ファンもそれを共有できる言葉であること。この3点を重要視しているからこそ、ソフトバンクのスローガンはシーズンを通してチームに大きな力をもたらしている。

 日本一連覇を目指す2018年シーズンのスローガンは、2月の春季キャンプ前には発表されるはずだ。そしてそのスローガンもまた、「熱男」や「1ダホー!」同様に来シーズンのソフトバンクにとって大きな“戦力”となることだろう。

【各球団の2017年スローガン】
西武:CATCH the ALL つかみ獲れ!
楽天:東北・夢・再び -Smart&Spirit 2017-
日本ハム:F-AMBITIOUS(ファンビシャス)
オリックス:野球まみれ 一勝懸命2017
ロッテ:翔破 ~限界を超えろ!~

広島:カ舞吼! -Kabuku-
阪神:挑む -Tigers Change-
横浜:THIS IS MY ERA.
巨人:新化 ~GIANTS PRIDE 2017~
中日:原点回帰 ~ゼロからのスタート~
ヤクルト:目を覚ませ! -SNAP OUT OF IT 2017-

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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