本命、対抗、大穴は? 遊撃手大混戦、パ・リーグベストナインを大予想

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

注目される今季NPB各賞、パ・ベストナインを占う

 今季も全日程が終了。11月20日には「NPB AWARDS」が開催され、各賞の発表が行われる。今回はパ・リーグのベストナインを占ってみたい。

 ベストナインはMLBにはない。MLBでは各ポジションごとの最強打者を選出するシルバースラッガー賞と、守備が最も優秀だった選手を選出するゴールドグラブがある。シルバースラッガー賞はナ・リーグは投手も選出する。

 一方、日本のベストナインは、そのポジションで最も優秀な選手を選出するが、このほかに守備が優秀だった選手に与えられるゴールデン・グラブ賞があるので、ベストナインは主として打撃成績が優秀だった野手に与えられる。MLBのシルバースラッガー賞に近いと言えよう。ただ、打撃成績に加え、そのポジションでの出場試合数も考慮される。なお、投手も選出されるが、投手の場合は投手成績による。

 ここではパ・リーグ各ポジションごとの打撃成績を比較する。通常の成績に加え、安打、長打、四死球、盗塁、犠打、犠飛を加味した打者の総合指標RC(Run Create)も加えた。RCはシーズンで100を超えればMVP級の活躍とされる。また、球団ごとに最も多くその守備位置で出場した選手で比較。例外的に、RCがその選手より上だった選手も紹介したい。

〇一塁手
T-岡田(オ)504打数134安31本68点2盗 打率.266 RC 92.62
銀次(楽)529打数155安3本60点2盗 打率.293 RC 71.87
山川穂高(西)242打数72安23本61点0盗 打率.298 RC 62.12
中田翔(日)472打数102安16本67点0盗 打率.216 RC 53.18
メヒア(西)345打数83安19本53点1盗 打率.241 RC 50.44
内川聖一(ソ)266打数79安12本50点0盗 打率.297 RC 45.2
パラデス(ロ)269打数59安10本26点1盗 打率.219 RC 25.26

 この数字だけを見れば、T-岡田が当確にように見えるが、今季は54試合しか一塁を守っていない。それでもオリックスでは最多だが、ベストナインは難しそうだ。一塁で112試合に出場した楽天の銀次を本命にしたい。西武の山川は後半戦、ソフトバンクの内川は後半戦しか出ていないので難しいだろう。成績不振だが126試合一塁を守った中田翔を対抗としたい。

本命:銀次(楽天)、対抗:中田翔(日本ハム)、穴:山川穂高(西武)

今宮、源田、茂木…激戦の遊撃手部門

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