名実ともに日本ハムの「キーマン」に 道産子右腕が見せた意地

来季に向けた希望の一つに

 マーティンや宮西など、ブルペン陣が充実の陣容を敷いていることもあり、今季も鍵谷の出番はホールドのつかない場面が主となっていた。しかし、開幕直後から不振に喘ぐチームの中で好投を続け、5月17日の楽天戦から6月11日の巨人戦まで12試合連続無失点の快投を披露するなど、シーズンを通して安定感を維持。終盤には再び首脳陣の信頼を獲得して重要な場面を任されるようになり、最後の8試合で6ホールド1セーブを記録する活躍でその期待に応えてみせた。

 最終的にチーム最多となる60試合に登板して2勝3敗17ホールド1セーブ、防御率2.53という好成績を残す。右のセットアッパーとして谷元(中日)の穴を埋め、シーズンを通して大車輪の活躍を見せた1年となった。

 前年の日本一から一転、最後まで調子の上がらなかった北海道日本ハムにとって、2年間壁にぶつかっていた鍵谷がついに本格化の兆しを見せていることは、来季に向けた希望の1つとなるだろう。

 鍵谷が自身の登場曲に使用しているのは、同じく北海道出身のシンガーソングライターRuneさんが作成した「Key Man」である。そのタイトル通りに、来季以降も地元の人々に勝利を届けられるか。北海道日本ハムのブルペンを支える道産子の、さらなる成長に期待大だ。

【動画】ピンチの場面で鍵谷が期待に応える一球…内角低めのフォークで見逃し三振

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