レギュラー獲得と戦力外…明暗分かれた、誕生日1日違いの2人の「たいし」
日ハム移籍の大田は定位置獲得、同じ09年入団の楽天中川は戦力外
楽天イーグルスの内野手、中川大志は10月28日、戦力外通告を受けた。27歳。プロ野球選手の平均実働年数は8、9年と言われるが、中川も9年目にして戦力外になった。
中川は愛知県桜丘高校から2008年、ドラフト2位で楽天に入団。桜丘高校は中川の父が監督を務めていた。甲子園出場はなかったものの、中川は屈指の強打の内野手として期待を集めていた。
この年、鳴り物入りで巨人に入団したのが、現日本ハムの大田泰示だ。広島県出身で東海大相模高校に野球留学した大田も、甲子園には行けなかったが、屈指の強打者として巨人にドラフト1位で入団した。
中川大志は1990年6月8日生まれ、186センチ92キロ。大田泰示は1990年6月9日生まれ、188センチ95キロ。1日違いで生まれたふたりの「たいし」は、ともに大型打者として期待されてプロ入りしたのだ。
大田泰示はイースタンリーグでは傑出した存在だった。1年目の2009年からリーグ3位の17本塁打、翌2010年も2位の21本塁打。中川も次第に頭角を現し、2011年には63打点で打点王。2013年には15本塁打、71打点で2冠王に輝いた。
しかし、2人はなかなか1軍に定着できなかった。大田は1年目、中川は2年目から試合には出ていたが、代打や守備固めが中心で1軍に定着することはできなかった。1軍の層が厚かったこともあるが、与えられたチャンスをものにできなかったともいえよう。