西武が本拠地改修に180億円をかける意味 菊池は「モチベーションになる」

秋山「期待に応えるには勝つこと」、菊池「最高の環境を作っていただける」

 会見の席には、チームを代表し、ライオンズから秋山翔吾外野手、菊池雄星投手が列席した。こうした、同オーナーの言葉や、発表された事業計画の詳細などを聞き、秋山は「ライオンズというチームを、あれほど西武グループのシンボル”だと言ってくださっていますし、(180億という)簡単ではない額の資金を捻出していただいたことを、選手は本当に意気に感じなければいけない。その期待に応えるには、勝つことだと思うので、(主に新しい2軍施設を使用する)若い選手もそうですが、僕も含め、現場にいるそれぞれが、良い施設にいて勝てないということがあってはならないと、逆に、プレッシャーを感じてやらなければいけないと思う。良い施設になるということは、選手がより自覚が求められるということだと、僕は捉えています」と、決意を新たにした。

 また、「環境が整うことで、『がんばろう!』というモチベーションになる」と話すのは菊池。自ら「ウエイトマニア」と称するほど、ウエイトトレーニングを重要視しているだけに、ウエイト場も新しくなると聞き、「すごくワクワクしている」と、期待を膨らませる。一方で、「良い道具があっても、使い方がわからなければ、全く意味がないこと。そこは、トレーニングやマウンドのことなど、僕らがきちんと勉強したりするべき。最高の環境を作っていただけると思うので、内側(使う側)を僕らで磨くということが選手にできることかなと思います」。最新施設を有効活用するための、さらなる努力を誓った。

 その上で、秋山、菊池とも、練習環境に関して共通の思いを口にした。

「環境もそうですが、大事なことは、練習量や、体を動かしている心の部分だと思う。今までの施設で、僕は、やれる分は全てやってきたつもりです。今の施設にも、本当に感謝しています」

 現行の施設を活用し、秋山は首位打者、最多安打、菊池は最優秀防御率、最多勝利のタイトルを受賞し、それぞれゴールデン・グラブ賞も受賞した。最新の環境が整うことで、さらに活躍する選手が増えることに期待したい。チームの優勝、選手一人一人の飛躍成長こそが、『西武グループ』の一員として、記念事業成功への最高の貢献であり、恩返しとなるに違いない。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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