MVPスタントンの争奪戦が“活性化” ジャイアンツが獲得へ「正式オファー」

去就が注目されるジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
去就が注目されるジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

今季59本塁打の大砲獲得へ、カージナルス&レッドソックスも動く?

 今季59本塁打を放ち、ナ・リーグMVPに輝いたマーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手に対して、ジャイアンツが正式に獲得オファーを出したと米メディアが報じている。チーム再建を目指すマーリンズは、スタントンをトレードで放出する方針を固めているが、残り10年で総額2億9500万ドル(約330億6000万円)という大型契約がネックになると見られている。ただ、MVPに選出されたばかりの同選手の価値は高まっており、トレードが成立するか注目が集まるところだ。

 ジャイアンツがオファーを出したと報じたのは、スクープを連発することで知られる米メディア「The Athletic」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏。ジャイアンツに加え、カージナルス、レッドソックス、そして「他にも、未確認の球団」がオファーを出すだろうと予想している。ここにきて、一気に“争奪戦”の様相を呈している。

 これを受け、米「CBSスポーツ」も「ジャイアンツがスタントンに正式オファーを出したと報じられる、他球団も続く」とのタイトルでレポート。記事では「これはプロセスの始まりに過ぎない。今のところ、マーリンズのマイケル・ヒル社長は、どのような種類のオファーを受けることができるのか見たいと、報道陣に伝えている」と報じた。

 一方で、「有望株や才能ある若手選手という点では、ジャイアンツはあまり提示できるものがない。よって、金額の問題になるだろう」とも指摘。ただ、ジャイアンツは資金力という点では困っておらず、ローテーション右腕のジョニー・クエトを交換相手として用意する可能性についても言及している。もっとも、マーリンズにとって、エース級の先発投手の補強は急務ではあるが、31歳のクエトも2021年まで3年総額6300万ドル(約70億6000万円)の契約を残す高給取りであるため、選手の総年俸削減と若返りを目指すデレク・ジーター新オーナーらの方針とは合致しない可能性がある。

 当初は、スタントンの年俸の高さからトレード成立は困難との見方もあったが、動きは一気に活発になってきた。来季、MVPプレーヤーはどこでプレーするのだろうか。

(Full-Count編集部)

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