「ルーティンをなくすことをルーティンに」!? 日ハム2年目右腕が”珍目標”

マウンド上の動きを再現した日本ハム・井口和朋【写真:石川加奈子】
マウンド上の動きを再現した日本ハム・井口和朋【写真:石川加奈子】

先輩からルーティンが多すぎて1球1球投げる間が長い」と注意も…

 日本ハムの2年目右腕・井口和朋投手が21日、ルーティン封印の誓いを立てた。

 応援大使を務める北海道安平町民センターで行われた交流会で、ルーティンについて質問されると、思わず苦笑した。「僕はいろいろ考えてしまう部分があって、ルーティンが日に日に増え、すごく長いルーティンになってしまっていたんです」と告白した。

 問題はセットポジションに入るまでの一連の動作にあった。「自分の安心するポジションみたいなものがあるんですけど、そのポジションをつくるまでにすごく時間かかるというか。足を踏み直してみたり、肩をポンポンとやってみたりとすごく長くなってしまって」と説明した。

 なかなかセットに入らないため、周囲から注意されたことも明かした。「先輩から『ルーティンが多すぎて1球1球投げる間が長い』と言われたので、ルーティンをなくすことをルーティンにしたいと思います」と誓った。

 司会者から一連の動きをこの場で披露してほしいと要望されると「何も楽しいことはないですよ」と言いながら、両肩を小刻みに動かしてマウンド上の動きを再現。同席していた矢野謙次外野手から「長い」とダメ出しされ、会場は笑いに包まれた。

 ルーキーイヤーの昨季はリリーフとして37試合に登板して防御率3.86の成績を残したが、今季は17試合、防御率5.16と力を発揮できなかった。「1軍に長くいることができず、チームに貢献できなかった悔しさがあります。来年はチームに貢献できるようにしたい。投げることが仕事なので、先発でもリリーフでもどこでもやるつもりです」と来季の飛躍を誓った。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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