西武、優勝への鍵は助っ人にあり? 4年ぶり2位も外国人が期待に応えられず

今季補強した3投手はいずれも結果を残せず、メヒアも来日後ワーストの成績

◯ブライアン・ウルフ投手
23試合9勝4敗 11QS 防御率3.73
125回1/3 132安打36四球1死球11本塁打74奪三振 WHIP1.34

 かつて日本ハム、そしてソフトバンクに在籍したウルフは2016年途中に西武に加入。今季は開幕から5連勝をマークするなど、見事な序盤戦を過ごした。中盤から勢いが翳り、結局9勝止まりに終わったものの、150キロ前後のムービングファストボールの威力は健在。来季の残留も決まっており、2018年もローテの一角を担う存在として期待されている。

◯フランク・ガルセス投手
18試合2勝2敗0ホールド0セーブ 防御率6.39
31回 29安打18四球2死球5本塁打21奪三振 WHIP1.52

 ドミニカ共和国出身でパドレスから今季西武に加入。中継ぎ陣の一角として期待されたが、結果を残せなかった。1試合に先発もしたが、5回途中4失点で負け投手となり、その後も1軍と2軍を行ったり来たり。結局18試合登板にとどまり、防御率も6.39と奮わず、今季限りで退団となった。

◯アレクシス・キャンデラリオ投手
1試合0勝1敗 0QS 防御率21.00
3回 9安打2四球0死球2本塁打6奪三振 WHIP3.67

 ドミニカ共和国出身の35歳。母国ドミニカやメキシコ、パナマ、イタリア、オランダ、米国などのリーグを渡り歩き、日本が9か国目となった。異色の経歴の持ち主だっただけに注目を集めたが、通用しなかった。5月2日のソフトバンク戦で来日初先発するも、3回7失点と大炎上し、1軍登板はこの1試合のみに終わる。ファームでも17試合で2勝7敗、防御率4.98。シーズン終了を待たずにウエーバー公示され、退団となった。

◯スティーブン・ファイフ投手
5試合1勝1敗 0QS 防御率6.86
21回 32安打13四球2死球2本塁打11奪三振 WHIP2.14
 
 キャンデラリオが期待外れに終わったこともあって、シーズン中に先発陣の補強として獲得した右腕だったが、こちらも結果を残せなかった。ドジャース、カブス、マーリンズを経て西武へ。2度目の先発となった7月12日のロッテ戦で5回2失点に抑えて来日初勝利を挙げたが、白星はこれだけ。5試合に投げて1勝1敗、防御率6.86の成績で、今季限りで退団することが決まった。

◯エルネスト・メヒア内野手
113試合345打数83安打19本塁打53打点 打率.241
37四球 出塁率.320 得点圏打率.244 OPS.778

 来日4年目を迎えたベネズエラ人スラッガー。2016年終盤に3年15億円プラス出来高の大型複数年契約を結んだが、4年目の今季は来日後ワーストの成績となった。序盤からなかなか打撃の状態が上向かず、シーズン中盤から終盤にかけてはスタメンから外れることも多かった。本塁打は昨季の35本から19本塁打に減少。安打、打点ともに前年から数字を落とした。2019年まで契約を残しており、来季も残留となっている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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