2年連続2桁弾も負傷に泣いた若き大砲 オリ吉田正が秘める来季への思い

「同じ失敗をしないように」―、手術に踏み切った24歳の来季目標は

 今シーズンは2年連続で2桁本塁打を放ち、打率も3割に到達。しかし出場は64試合にとどまり、規定打席に到達しなかった。来シーズンは全試合出場よりも、まずは規定打席に到達し、しっかり試合に出続けることを目標に掲げる。2年目のシーズンを終えたが、まだ交流戦を戦ったこともない。経験していないことを経験すれば、自ずと新しい課題も見えてくると考えている。

「去年も今年も同じことをしている。同じ失敗をしないようにしたいです。失敗したら取り返す。現役でやっている間はそれが出来るので、しっかり反省をしてシーズンに入りたいと思っています」

 今回の取材でそう意気込んでいた24歳は、来シーズンを万全の状態で戦うため、11月下旬に腰の手術に踏み切った。取材時に「検査次第ではキャンプに間に合わないかもしれませんが、シーズンにしっかり合わせられるように『こうなったらこうしよう』というイメージはしています」と話しており、心構えは出来ているようだった。

 自身の状態に悩みながらも、持ち前の向上心で前に進む24歳のスラッガー。その活躍は、12球団で最も優勝から遠ざかっているチームの浮上には欠かせない存在だ。開幕に間に合わせ、自身が目標に置く規定打席の到達へ――。来シーズンに向けた調整はすでに始まっている。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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