ジャイアンツが超本気モード、スタントン獲得へフロントが代理人に“直訴”

去就が注目されるマーリンズのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
去就が注目されるマーリンズのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

二塁手パニック、若手有望株ショー、タイラーと交換トレードか

 今季ナ・リーグMVPに輝いたマーリンズ主砲ジャンカルロ・スタントン外野手のトレード獲得に向け、ジャイアンツが超本気モードに入ったことが分かった。ラジオ「シリウスXM」でスポーツ番組のホストを務めるクレイグ・ミッシュ氏が自身のツイッターで、ジャイアンツ首脳陣がスタントンの代理人と会うためにロサンゼルス入りしたと伝えている。

 2000年代に入って3度もワールドシリーズ優勝を果たしているジャイアンツだが、今季はナ・リーグ西地区最下位に低迷。反省を踏まえ、オフは大砲獲得が最重要課題とされており、早い段階からスタントンのトレード獲得競争に名乗りを上げていた。マーリンズも新オーナーを迎え、財政整理のためにスタントン放出を目指しているものの、スタントンは残り10年2億9500万ドル(約332億2300万円)という大型契約があり、全球団に対するトレード拒否権を持つため、トレード実現は困難ではないかと見られていた。

 だが、ここへ来て状況は急進展。ジャイアンツは、ゴールドグラブ賞受賞二塁手のジョー・パニック、球団内でトップ3に入る若手有望株のクリス・ショー、タイラー・ビードを交換要員として挙げ、マーリンズに具体的なトレード提案をしたという。

 さらに、ジャイアンツはスタントンの代理人と接触するためにフロント陣をロサンゼルスに派遣。全球団に対するトレード拒否権を持つスタントンが、ジャイアンツへのトレードを承認するように掛け合うものと予想される。ロサンゼルス近郊で育ったスタントンはドジャースへの移籍を希望していると伝えられており、同地区ライバルとして反目しあうジャイアンツは、獲得への思いを“直訴”することにしたようだ。マーリンズの許可がなければ直接会談は叶わないことを考えると、マーリンズもまたトレード成立に動きたいと言えそうだ。

 ジャイアンツの熱い思いは伝わるのか。成功すれば、近日中にもジャイアンツ移籍が決まることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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