「前代未聞」の大谷争奪戦、マリナーズはLA面談に複数の現役選手を帯同も!?

日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】
日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】

米敏腕記者がレポート「マリナーズは大谷獲得のために他の全ての動きを止めた」

 二刀流争奪戦がいよいよ幕を開けた。過去に多くの日本人選手がプレーしてきたマリナーズは、日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を経てメジャー挑戦を目指す大谷翔平投手の獲得の切り札として、複数の現役メジャー選手を帯同させる計画を持っていることが発覚。総動員で大谷を口説きにかかるという。メジャー球団の過熱ぶりに、「前代未聞のリクルート」の声もアメリカメディアの中で上がっている。

 日本ハムは2日、今オフのメジャー移籍を目指す23歳についてポスティングシステム(入札制度)の申請手続きをとったことを発表。MLB側が、失効中だったポスティングシステムについてオーナー会議で承認されたと発表したばかりだった。大谷はロサンゼルスに滞在し、現地で各球団との交渉を持つ予定。二刀流のスーパースターを口説き落としたい球団は、衝撃的な体制を整えている。

「関係者によると、ショウヘイ・オオタニの争奪戦は一気に加熱。彼は来週、ロサンゼルスでミーティングを開始予定」

「シアトル・マリナーズは複数の選手たちに来週の火曜日から金曜日までロサンゼルスで行われる可能性のあるショウヘイ・オオタニとのミーティングのために日程を開けておくように依頼した」

 ツイッターでこうレポートしたのは、米ヤフースポーツの名物コラムニスト、ジェフ・パッサン記者だった。マリナーズのジェリー・ディポトGMは今年、札幌ドームで大谷のプレーを直接視察しているが、「もし機会があるのならば、我々はあらゆる手を尽くすつもりだ」と語っていた。大谷との直接交渉で、クラブレジェンドのケン・グリフィー・ジュニア氏を同席させる計画はすでに報じられているが、マリナーズ首脳は複数の現役選手の動員をかけているというのだ。

 パッサン氏はマリナーズの動きについて、「様々な球界関係者によると、オオタニを獲得するために彼らは全ての他の動きをストップさせていることは明らかだ」とも指摘。マリナーズのように大谷獲りに全勢力を注ぎ込む球団が存在する一方、控え目なアプローチを採用するチームもあるようだが、パッサン氏はメジャーに吹き荒れる“大谷狂想曲”の凄まじさをこう総括している。

「いずれにしても、オオタニのリクルートは私は約15年間、野球を取材している中で、前代未聞のものとなっている。ユニークな選手、ユニークな状況、そして、ユニークなアプローチ。エリートプレイヤーのポテンシャルの持ち主を(譲渡金の)わずか2000万ドル(約22億4200万円)で、3年間を最低賃金に近い条件で獲得できることの価値を表現している」

 MLBにおいても前代未聞という衝撃の争奪戦の行方は大きな注目を集めている。

(Full-Count編集部)

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