大谷争奪戦から脱落のヤンキース、ブーン新監督の就任を正式発表「光栄」

ヤンキース在籍時のアーロン・ブーン【写真:Getty Images】
ヤンキース在籍時のアーロン・ブーン【写真:Getty Images】

田中と同じ2010年までの契約、球団は選手との「コミュニケーションと繋がり」期待

 ヤンキースは4日(日本時間5日)、アーロン・ブーン新監督の就任を正式発表した。3年契約で、2021年は球団に選択権がある契約延長のオプションが盛り込まれているという。2020年まで契約を結ぶ田中将大投手は残りの3年間、ブーン新監督のもとでプレーすることになる。

 ブーン氏は2003年7月にレッズからヤンキースにトレード移籍。メジャー1年目の松井秀喜氏とチームメートだった。同年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦でレッドソックス相手に劇的なサヨナラ本塁打を放ち、英雄となったことで知られている。兄のブレット・ブーンはマリナーズ時代にイチローの同僚だ。

 MLB公式サイトによると、ブーン新監督は「ヤンキースの監督として再びピンストライプのユニフォームを着ることがどれほど光栄なことか、言葉で言い表すことができない。私に託してくれたことについて、スタインブレナ一家や(GMの)ブライアン・キャッシュマンに感謝したい。ニューヨーク・ヤンキース史において、特別な時期に向かっていると私は思う。その一部になれて本当にワクワクしている。仕事に取り掛かりたくてたまらない。そして、それは今から始まるんだ」と話したという。

 ヤンキースは今季プレーオフに進出し、世界一に輝いたアストロズと激闘を繰り広げた。アーロン・ジャッジ、ゲイリー・サンチェスといった生え抜きのスターが台頭。有望な若手がそろい、黄金時代の再来が期待されている。

 11月のヤンキースとの面談の後には、「私は選手たちが次のレベルに進む手助けをできるのではないかと思う。明らかに。彼らは多くのことを成し遂げてきた。今年、多くの選手が自身の地位を築いてきたんだ。スター選手としての地位もね」と話していたというブーン氏。来季からの指揮へ向けて「私はこの仕事へ向けて準備してきた、過去44年間ね」「このようにシーズンで成功を収め、そしてロースターを見るに、期待はさらに大きくなるだろう。なぜ私と契約を結んだのかは分かっている」と意欲を見せている。

 また、記事では「ジョー・ジラルディがヤンキースを去る際、キャッシュマンは『コミュニケーションと繋がり』を重要条件として述べた。彼がチームの若手となじみ始めている中、これらは愛想のよいブーンが対応するべき課題である」と指摘。その上で、キャッシュマンGMが「我々はアーロンの対人能力や野球の経歴が、我々のシステム、運営陣そして25人ロースターと上手く組み合うと信じている」「個人的には、今後何年間か彼と協力していけることを楽しみにしている」と期待していることも紹介している。

 大谷争奪戦からは早々に脱落したヤンキースだが、44歳の若き指揮官とともに、再スタートを切る。

(Full-Count編集部)

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