「本当に大きい」新天地オリックス指揮官も絶賛、FA移籍・増井の存在感

平野が残留なら「ダブルストッパーをやってもらう」

 150キロを超える速球と落差の大きいフォークを武器とする増井。その奪三振能力は、今季シーズン最多セーブの記録を大幅に更新し、リーグMVPに輝いたサファテをも凌ぐ。また「クローザーをやりたい。あのスリルは先発では味わえない」とコメントする精神面の強さも、彼の魅力の1つだろう。

 8年間のプロ生活で、先発・中継ぎ・抑えを経験し、その全てで結果を残してきた増井のFAは、瞬く間に今オフの目玉となった。結果的に同リーグのオリックスが争奪戦を制し、海外FA権を行使した現・守護神の平野がメジャーに移籍した場合の穴埋めに成功した形となる。長村球団本部長は「重要な一角をまかなえる投手が来てくれたのは大きい。来年は抑えで頑張ってもらいたい」と早速起用法を明言。通算110セーブの実績があり、最も安全な形で1死を稼ぐ「三振」を奪える増井は、新・守護神として適任だろう。

 しかし、平野の去就は未定だ。もちろん残留の可能性もある。これに対し福良監督は、「ダブルストッパーをやってもらうつもり」とコメント。今季台頭した近藤、黒木を含めた4選手を順番に休ませることが可能になり、「フルシーズン戦い抜くことができる。増井(獲得)は本当に大きいし、平野が残ってくれれば一番いいが」と展望を語った。破壊力抜群の打線を擁するオリックス。実績のある2投手のダブルストッパーが誕生することになれば、他球団にとって大きな脅威になることは間違いないだろう。

「普通にやってくれればできる。若いピッチャーも学ぶべきところは多い。投手陣のまとめ役も期待している」と、新チームの首脳陣から大きな期待を寄せられている増井投手。入団会見は12月7日に行われる。

【動画】楽天の強力打線を相手に奪三振ショーを披露する増井

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY