侍でもブレイク 倍額超の年俸2700万円で更改、西武外崎が見据える来季

契約更改に臨んだ西武・外崎修汰【写真:上岡真里江 】
契約更改に臨んだ西武・外崎修汰【写真:上岡真里江 】

外野への挑戦で135試合出場「使い続けていただいた監督には心から感謝」

 西武の外崎修汰選手が4日に埼玉県所沢市のメットライフドームで契約更改に臨み、倍額超の2700万円でサインした。「下位打線からしっかりつなぎ役の働きをしたことと、チャンスメーカーとしての働きがすごく良かったとおっしゃっていただいた」との、球団からの高評価に、「僕自身も、納得してサインしました」。素直に喜んだ。

 外野守備への挑戦が、ブレイクのきっかけとなった。春季キャンプから、遊撃手の定位置争奪戦を繰り広げたが、ケガのため離脱。「焦りだったり、いろいろな気持ちがある中で、(監督や佐藤友亮コーチから)『外野もやってみないか』という言葉をいただきました。『とにかく試合に出てなんぼ』だと思っていたので、その瞬間に、『出られるなら、どこでも守ります』という気持ちになって、挑戦しました。最初は戸惑いもありましたが、終わってみれば、挑戦してみてよかったなと、すごく思います。最初の方は結果が出なかったのですが、使い続けていただいた監督には心から感謝しています」。

 俊足を生かした守備範囲の広さ、打球判断力、肩の強さなど、新たな“外野手”としてのポテンシャルの高さの発見ともなった。もともと、内野守備には定評があるだけに、『内外野とも高いレベルで守れる選手』という最高の武器を手に入れた。指揮官にとっても、非常に起用しやすい選手となったことで、135試合に出場し、打率.258、打点48、本塁打10本、盗塁23と、いずれもキャリア最高の成績を記録した。

 その後、11月に行われた『2017 アジア プロ野球チャンピオンシップ』の日本代表としても外野手として出場し、大会MVPに選ばれたことを考えても、まさにターニングポイントの一年となったと言っても過言ではないだろう。

 とはいえ、現状で満足する気は一切ない。特に打撃に関しては、「109個もしてしまった三振を、できれば半分、最低でも7割ぐらいに減らしたい。三振が減れば、自ずと出塁率や打率、盗塁も伸びると思う」という思考の中で、持ち味である強振、パンチ力が魅力のスタイルを貫くことが、来季のテーマだ。

 侍戦士として結果を残したことで、注目度も俄然増した。プロ4年目の来季、「僕が精一杯、一生懸命プレーをして良い結果を出す姿を見て、チームが盛り上がったり、勝利するなど、良い方向に行けばいいなと思っています」。チームでも、主戦力としてさらなる活躍が期待される。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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