大谷翔平の移籍先、殿堂入り名右腕は“パドレス推し”「私なら気持ちが傾く」

去就が注目される大谷翔平【写真:田口有史】
去就が注目される大谷翔平【写真:田口有史】

通算213勝&154セーブのスモルツ氏「ア・リーグなら打席に立つべきではない」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を目指す大谷翔平投手は、最終候補となっている7球団との面接を全て終えたと米メディアで報じられている。いったいどこに行くのか、“大谷狂騒曲“は過熱を続けているが、メジャー通算213勝&154セーブを誇る名投手は“パドレス推し”の持論を展開している。

 プレゼン資料による“書類選考”を通過し、ロサンゼルスでの大谷との面接にこぎつけたのは、ジャイアンツ、ドジャース、エンゼルス、カブス、マリナーズ、レンジャーズ、パドレス。ジャイアンツが現役のスター捕手バスター・ポージーを同席させるなど、各球団はあらゆる手を使い、大谷獲りに力を注いでいる。

 そんな中、本命視されている球団の1つが、西海岸のサンディエゴに本拠地を置くパドレス。温暖な気候は魅力的で、ファンやメディアからの重圧も少ない。また、メジャーで活躍した野茂英雄氏、斎藤隆氏らがフロントにいる他、大谷入団時に日本ハムでトレーニングコーチを務めていた中垣征一郎氏も現在、パドレスに所属している。

 そして、殿堂入りしている名右腕もパドレス入りを予想。ブレーブスの黄金時代を支え、1996年には24勝(8敗)、2002年にはクローザーとして55セーブをマークするなど、キャリア通算723試合登板(481先発)で213勝155敗154セーブ、防御率3.33を記録したジョン・スモルツは「MLBネットワーク」に出演し、「彼が証明している通りお金の問題ではなく、ビッグ・リーグに行きのこのチャンスを試したいなら、私はサンディエゴ・パドレスにより気持ちが傾く」と話している。

 二刀流実現に向け、DH制のあるア・リーグ行きを予想する声も多いが、同氏は「アメリカン・リーグで登板すると彼は打席に立つことができない。やらなければいけないことが多すぎるからね」と持論を展開。中4日で登板し、その間にDHで出場するというスケジュールはハードすぎるというのだ。「アメリカン・リーグで打席に立つならば、彼は投げるべきではないと思う」とも指摘している。

 むしろ、先発登板の日には必ず打席に立てるナ・リーグでプレーし、ジャイアンツの強打の左腕バムガーナーのように登板間は代打などで打席に立つことが現実的。それでも、二刀流としての実力を証明することは十分に可能だ。投打でのフル稼働という本格的な二刀流に挑むのは、まずはしっかりとメジャーに慣れてからでもいいのかもしれない。

 米メディアは、大谷が近日中に移籍先を決める可能性があるとの見方を示している。パドレスが日本の至宝を獲得するのだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY