もう一度伝説を作れるか 中村&メヒア、西武打線が誇る2人の「キング」
今季は不完全燃焼に終わったメヒア
◯メヒアの成績
2014年:106試合396打数115安打34本塁打73打点 打率.290
2017年:113試合345打数83安打19本塁打53打点 打率.241
メヒアのデビューは、「鮮烈」の一言に尽きるだろう。2014年のシーズン途中から埼玉西武の一員となり、デビュー戦で史上56人目となる初打席初本塁打。期待通りのパワーをいきなり見せつけ、以降も順調にアーチを描き続けると、プロ野球史上初となる「途中入団で本塁打王」の栄冠を手にした。その試合のお立ち台で放った「メヒアサマサマヤー」は、まさにファンの総意だったことだろう。
今季も4月14日の千葉ロッテ戦で9回2死から逆転2ランを放つなど、前半戦は強力打線の一角として貢献したものの、後半戦から大きく調子を落とし、同じポジションの山川にスタメンの座を明け渡す形となった。本塁打数も初めて20本を下回り、本人にとっても不完全燃焼のシーズンだっただろう。しかし、代打でメヒアの名前がコールされると、メットライフドームは大歓声に包まれる。来季はこの大きな後押しを受け、再び埼玉西武の「救世主」として復活してほしい。
中村やメヒアが本来の力を発揮できれば、強力打線はさらに隙のないものになる。また、若手とベテランがぶつかり合って、ハイレベルな定位置争いが繰り広げられることになれば、結果としてチーム力の底上げにもつながっていくだろう。いずれの意味でも、中村とメヒアの存在が、チームに与える影響は途方もなく大きい。埼玉西武が誇る2人の「キング」が、来季新たな伝説を作ることができるかどうか、注目だ。