マリナーズでいまだ尾を引く“大谷ロス”…地元紙が分析した2つの“誤算”

マリナーズが誇る日本人選手との歴史もプラスにはならず!?

 ディポトGMはチームの強化戦略について、「ホイールハウス・ウィズ・ジェリー」というポッドキャストを新設し、自らの言葉で発信していた。岩隈ら自軍選手のみならず、大谷に対する愛情や評価を強化責任者が積極的に公開していたが、このPR作戦が奏功しなかった可能性があるという。大谷と契約する代理人事務所「クリエイティブ・アーティスト・エージェンシー(CAA)」は情報公開を最小限にとどめるように依頼していたことも明らかになっており、ディポトGMの積極的な情報発信はプラスに働かなかったと、記事では分析している。

 また、マリナーズが誇る日本人選手との「伝統」は大谷争奪戦におけるストロングポイントとして米メディアは捉えていたが、実際はそうではなかった可能性が高い。2つ目の“誤算”は「マリナーズの日本人選手との歴史もまた逆効果だったかもしれない」としている。二刀流という“新機軸“を打ち出す大谷にとっては、これがプラスに働かなかったかもしれないというのだ。

 記事では、大谷がマリナーズに移籍すれば過去の日本人所属選手との比較になる可能性があり、さらに「オオタニは他の日本人選手が所属する球団に移籍することを望まなかったという意見もある」とも指摘。逃した魚の大きさから、シアトルメディアも未だ悲痛なトーンで「大谷ロス」を伝えている。

 2001年シーズン以来のプレーオフ進出の切り札、そして、フランチャイズの新たな顔として大谷獲得に期待していたマリナーズの後遺症は大きいかもしれない。

(Full-Count編集部)

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