驚愕の“体ごと柵越えキャッチ”越える!? 名手が語るキャリア最高の美技とは

オースティン・ジャクソン【写真:Getty Images】
オースティン・ジャクソン【写真:Getty Images】

ジャクソンの体ごと“柵越えキャッチ”は、2017年MLB最優秀守備プレーも…

 今季のメジャーリーグで“最高の捕球”として話題になったのが、インディアンスのオースティン・ジャクソン外野手が8月1日(日本時間2日)のレッドソックス戦で見せたスーパーキャッチだ。ホームラン性の打球をスタンドイン直前に強奪し、そのまま体ごとフェンスを越えていった衝撃の映像は大きな反響を呼んだ。

 そんなジャクソンが自ら選ぶ最高のプレーは何か? そんな興味深いテーマを、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「オースティン・ジャクソンが自身のキャリアで最高の守備プレーを語る」と題されたインタビュー動画で紹介している。

 先のジャクソンによる全米を震撼させたスーパーキャッチは、インディアンスが2点をリードして迎えた5回に生まれた。レッドソックスのハンリー・ラミレスが放ったホームラン性の打球。右中間方向へとグングンと飛距離を伸ばした当たりだったが、フェンス際まで走ったジャクソンが懸命に腕を伸ばしながらジャンプ。間一髪のところで、ボールはグラブに収まった。

 だが、全力で背走していたジャクソンの体は、ジャンプの後、勢い余ってフェンスを越えて一回転。そのままブルペン側へと落下した。それでも、ジャクソンは掴んだボールを離さなかった。その衝撃的な映像は大きな反響を呼んだ。「Cut4」の中でも「最近の記憶では最も気が狂った守備の1つだ。事実ジャクソンの忘れられないキャッチはMLBアワードで2017年の最優秀守備プレーに選ばれた」と記されている。

 至高のプレーと呼べるプレーだったが、ジャクソンはキャリアの中にはこれを上回るプレーがあったとしている。

 それが、タイガースに在籍していた2011年8月21日のインディアンス戦。1点リードの9回1死二、三塁での場面で、打球は中堅のジャクソンへとライナー気味で飛んできた。これをキャッチしたジャクソン。打球の勢いが強くほとんど助走はつけれなかった。それでも、捕球後にワンステップすると、強烈なスローイング。矢のような送球で三塁走者を刺して、試合にケリをつけた。

 驚異のレーザービームについて、インタビュー動画内でジャクソンはこのプレーを選んだ理由について「誰かをアウトにしなければいけない状況だったから」と説明している。ちなみに、この時本塁で刺された走者は、現在阪神でプレーしている福留孝介だった。

【動画】“体ごと柵越えキャッチ”よりレーザービーム? ジャクソンが見せた2つの驚異的美技

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