“不良債権”処理でトレード→即戦力外のゴンザレス、ド軍に感謝「最高の5年」

「ドジャース選手としての1秒1秒を愛していた」

 また、チーム再建途中のブレーブスはベテラン投手のカズミアとマッカーシーを獲得することとなったが、契約は来季を残すのみで、若手投手が成長するまでの“つなぎ”となる可能性が高い。ゴンザレスは1年契約を残しており、ブレーブスはこれを支払うことになるが、こちらも再来年にはクリアになる。

 まさに両者の思惑が一致して実現した驚愕の大型トレード。カギはゴンザレスがトレード拒否条項を破棄するかどうかだったが、ブレーブスで戦力外となることを承知の上で、放出を認める判断を下したようだ。

 ゴンザレスは自身のツイッターで「ドジャース、そしてドジャースファン、素晴らしい年をありがとう!」と投稿。そして、声明を発表した。

 その中で「プレー時間が要因となって最終的な決断を下したわけではない。FA市場を試し、どのような機会があるのかを見る手段なんだ。前進するために、自分や家族にとって最善の決断を下すことができる」と説明。戦力外となったゴンザレス獲得に手をあげる球団が出てくることにかけたようだ。

 さらに、「トレード拒否権を破棄することは私のキャリアにおいて最も難しい決断だった。ドジャース選手としての1秒1秒を愛していたからだ」と“ドジャース愛”を強調。その上で「私がプレーしてきた中で最高のオーナでいてくれたことを、ドジャースオーナーに感謝したい。そしてコーチや同僚にも。僕たちは最高の5年間をともに過ごした。そして最も重要なことだが、ドジャースファンにも。彼らの声援やサポートを受けることができた感謝や幸運は言葉にすることができない」と胸の内を明かしている。

 今回のトレードは球団の思惑が一致して実現したが、選手にとっても吉と出るのか。今後のゴンザレス、ケンプの動向にも注目が集まるところだ。

(Full-Count編集部)

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