大谷翔平が“お別れ会見”で英語スピーチ「ロング・タイム・ノー・シー」

日本ハムのファンに感謝を伝える“お別れ会見”を開いた大谷翔平【写真:石川加奈子】
日本ハムのファンに感謝を伝える“お別れ会見”を開いた大谷翔平【写真:石川加奈子】

一番最初のファンは23日午後9時に並ぶ

 米エンゼルスに入団した大谷翔平投手が25日、札幌ドームで日本ハムのファンに感謝を伝える“お別れ会見”を開いた。会場となる札幌ドーム前には2日前の23日午後9時からファンが並んだほど。内野席とグラウンド上に集まった数多くのファンが、北海道でプロ野球選手としての第一歩を踏み出した“二刀流”の旅立ちを見届けた。

 日本ハムでの5年間の歩みを振り返る映像の後、恩師でもある日本ハムの栗山英樹監督とともに姿を現した大谷は、マウンド近くに設置された会見席に就いた。グレーのスーツと淡い紫色のネクタイを身にまとい、穏やかな笑みを浮かべると、入団以来サポートしてくれた日本ハムファンに向けて「Long time no see, I’m Shohei Ohtani(ご無沙汰しています、大谷翔平です)」と英語で挨拶。「Thank you for coming out for this press conference. Please enjoy.(記者会見に来てくださり、ありがとうございます。どうぞ楽しんでいってください)」と挨拶し終えると、隣に控えた通訳が日本語訳を伝える演出に、ファンは大喜び。大谷も「笑ってくれてよかったです」と大きな笑顔を浮かべた。

 大谷は花巻東高から2012年ドラフト1位で日本ハム入り。投手と打者を同時にこなす“二刀流”として1年目から活躍し、2015年に最多勝タイトル(15勝)を手に入れると、16年には投手としては10勝4敗、防御率1.86、打者としては打率.322、22本塁打、67打点の活躍で、チームの10年ぶり日本一に貢献。MVPをはじめ各賞を総ナメにした。怪我で出遅れた今季は3勝2敗、防御率3.20、打率.332、8本塁打、31打点と不本意な成績に終わったが、シーズン終了後に高校以来抱いていたメジャー移籍の夢を実現させる意思を表明。12月2日にポスティングされた後、メジャー複数球団と交渉の場を設け、12月8日にエンゼルスと契約を結んだ。

 北海道で“二刀流”の基礎を築いた23歳・大谷は、来季からはメジャーの舞台で“二刀流”に挑戦する。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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