圧巻サファテ、先発健闘の楽天と西武…K/BBで紐解く投手の安定感【パ編】

救援投手はMVPサファテが驚異的な数字

○救援投手10傑(40試合以上登板)
1サファテ(ソ)10.20(奪三振102与四球10)
2増井浩俊(日)7.45(奪三振82与四球11)
3牧田和久(西)7.00(奪三振35与四球5)
4マーティン(日)5.67(奪三振34与四球6)
5森唯斗(ソ)5.00(奪三振60与四球12)
6増田達至(西)4.46(奪三振58与四球13)
6ハーマン(楽)4.46(奪三振58与四球13)
8嘉弥真新也(ソ)4.27(奪三振47与四球11)
9平井克典(西)4.20(奪三振42与四球10)
10岩嵜翔(ソ)4.13(奪三振66与四球16)
10公文克彦(日)4.13(奪三振33与四球8)

 サファテが驚異的な数字を残した。今季リーグ2位の66試合に登板しながら与四球はわずか10個。めったに走者を出さなかったことが、NPB新記録となる54セーブにつながった。ソフトバンクは森、嘉弥真、岩嵜も10傑入り。優秀な救援投手陣が優勝の原動力だったことがわかる。

 独走するサファテに次いで、今オフ日本ハムからオリックスにFA移籍した増井、西武牧田までがK/BBが7以上という優れた成績。例年であれば1位でもおかしくない数字だ。

 サファテとセーブ数を争った楽天・松井裕樹のK/BBは2.38(奪三振62与四球26)だった。松井はサファテと対照的に、走者を出しながら何とか切り抜けるタイプの守護神だった。

 西武のシュリッターは40試合以上登板した投手28人の中で、唯一K/BBが0.79(奪三振23与四球29)と1を割った。打たせて取るタイプの投手で奪三振は少なく、後半に与四球が増えて成績が大きく下落した。

 この結果を見ると、K/BBが優秀な投手を揃えることが、勝利には極めて重要であることがわかる。

 来季はどんな顔ぶれが、このランキングに並ぶだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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