モリーナ強肩&バエスのノールックタッチ WBCでの美技“融合”に改めて脚光

WBCではプエルトリコ代表としてチームを牽引したヤディアー・モリーナ【写真:Getty Images】
WBCではプエルトリコ代表としてチームを牽引したヤディアー・モリーナ【写真:Getty Images】

MLB公式サイトが名場面を回顧、2人の名手による「盗塁阻止」が実現

 2017年も残すところわずかとなり、スペイン語圏各国のMLB公式サイトツイッターが、3月の「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の名場面を動画で回顧している。2大会連続準優勝に輝いたプエルトリコは、名捕手ヤディアー・モリーナ(カージナルス)の強肩と若き名手ハビアー・バエス(カブス)の巧みなタッチで実現した「盗塁阻止」を紹介。2人の“美技”が際立っている。

 驚きのプレーが飛び出したのは、第2次ラウンド初戦のドミニカ共和国戦。前回覇者に対して、プエルトリコは3-1と2点のリードを奪い、試合終盤に突入していた。迎えた8回。ドミニカは2死からネルソン・クルーズ(マリナーズ)が四球で出塁。続くエイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)の打席で、大砲のクルーズが意表をついてスタートを切った。

 すると、モリーナの強肩が“発動“。立ち上がり、二塁に矢のようなボールを送った。送球は二塁のやや右、走者の進路にピタリ。すると、二塁手のバエスは捕球する前からアウトだと確信し、モリーナを右手で指差しながら“ノールック”でクルーズにタッチ。悠々とアウトに仕留め、チェンジとなった。

 モリーナの強肩とバエスの“ノールック”タッチ。同じナ・リーグ中地区のライバルであるカージナルスとカブスで幾度となく見られた美技が、プエルトリコ代表で“融合“。サンディエゴのペトコ・パークは大盛り上がりとなった。

 準決勝まで全勝だったプエルトリコは決勝で米国に完敗し、2大会連続の準優勝という悔しい結果に終わった。しかし、モリーナは試合中の圧倒的な存在感に加えて、準決勝のオランダ戦後にはそっと相手主砲バレンティンの肩を抱き、決勝戦の後には率先して米国を称える仕草を見せるなど、紳士的な振る舞いでも絶賛を浴びた。また、バエスも攻守に輝きを見せ、二塁手のベストナインに選出されている。

 アストロズのコレア、インディアンスのリンドーアら才能あふれる選手が躍動し、大会を通じて強烈なインパクトを残した。

【動画】WBCで魅せた名捕手と若き名手の”融合”プレー! 強肩と“ノールック”タッチで盗塁を鮮やかに阻止

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