際立つホークス&広島の強さ 過去3年の勝敗から見えるセ・パ勢力図

巨人は安定感あるも…

 巨人は3年連続で勝率は5割を超え、安定感があるが、昨年は5月の13連敗もあり、後半追い上げたもののDeNAに僅差で敗れた、戦力的には広島に次ぐが、用兵、采配に問題があると言えよう。 

 阪神も巨人と並ぶ戦力があるが、主力の高齢化が進み、伸び悩んでいる印象がある。次々と若手が伸びている広島と対照的だ。また救援投手頼みで、投打のバランスにも問題があるように思われる。 

 DeNAは戦力的には上位3球団に見劣りしていたが、ラミレス監督の采配もあり、2年連続でポストシーズン進出。この間に若手が伸びてきた。上り調子なのは間違いない。 

 ヤクルトは2015年に優勝したが、投打の主力がその後、離脱したり不振に陥ったりで低迷している。特に投手力の弱体化は深刻だ。 

 中日は21世紀に入ってから黄金期を迎えたが、2012年を最後にポストシーズンに進出していない。投打ともに若手が伸びていない。戦力的には厳しいと言えるだろう。 

 3年間の成績は、各球団の基礎的な力を表している。この勢力図を短期間で大きく変えるのは容易ではないが、今年はどんな変化があるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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