意外? それとも順当? 過去10年で最も強かった球団、弱かった球団は…

主力が流出した西武、広島&DeNAは若手が台頭

 08年にリーグ優勝、日本一を果たした西武はAクラス入り6度の成績を残しているが中島、和田、涌井、岸、細川など他球団への流出が多く、近年は苦戦している状況。阪神はリーグ優勝こそないが、Aクラス入り6度と健闘している。そして昨年リーグ2連覇を果たした広島。Aクラス入りは4回だが、そのうちリーグ優勝2回と力をつけている。田中、菊池、丸、野村、中崎といった若手が台頭し、ここ数年で一気にセ・リーグを代表するチームとなった。

 5割を切ったチームは中日、楽天、ロッテ、ヤクルト、オリックス、DeNA。中日は08年から5年連続Aクラス入りを果たし、リーグ優勝2回と常勝軍団のイメージが強かったが、荒木、井端、浅尾、岩瀬ら主力選手たちのピークが過ぎたあたりから順位は急降下。昨年まで5年連続Bクラスとなっている。

 ロッテは10年にリーグ3位から下克上日本一を達成、楽天は13年に田中(現ヤンキース)が24勝0敗と驚異的な数字を残し、球団創設以来、初の日本一に輝いた。ヤクルトは15年にリーグ優勝を果たしたが翌年は5位になるなど浮き沈みが激しい状況。オリックスも08、14年は2位となったが、リーグ優勝はなし。96年以来、優勝から遠ざかっている。DeNAは575勝で最下位に沈んだものの、近年では広島と同様に若手が台頭し、昨年は2年連続のAクラス入りを果たしている。

 過去10年を振り返ると、プロ野球の勢力図が変わったことがわかる。助っ人の予想以上の活躍、若手の台頭、ベテランの意地…。今年も数々のドラマが起こりプロ野球ファンの胸を熱くさせるだろう。

【表】12球団各チームの勝敗数は? 過去10年のシーズン成績ランキング

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