ダルビッシュがラストピースか? ヤンキースGM、先発ローテ「強化したい」

去就に注目が集まるダルビッシュ有【写真:Getty Images】
去就に注目が集まるダルビッシュ有【写真:Getty Images】

キャッシュマンGMが米ラジオ番組で補強に言及

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが地元ラジオ局「WFAN」の番組に登場し、今後の補強展開についての展望を明らかにした。

 パイレーツのゲリット・コール投手のトレードによる獲得の可能性など、先発投手の補強を模索していると報じられているヤンキース。FA市場ではダルビッシュ有投手の名前も挙がっている。キャッシュマンGMは同番組で先発補強についての問われると「それは今自分が取り組んでいるところだ。ローテーションの強化がしたい。昨年は確かに先発ローテーションを確立することができた。だが、それを向上させたい」と認めた。

 現在、ヤンキースには田中将大、ルイス・セベリーノ、ソニー・グレイ、CC・サバシア、ジョーダン・モンゴメリーとすでに優秀な人材が5人揃っている。だが、キャッシュマンGMは「CCも年齢を重ねているし、タナカについては誰もが肘の問題や過去の診断を知っている。過去数年間で問題にはなっていないが。セベリーノは昨年ファンタスティックだった。素晴らしい成績で、サイ・ヤング賞候補に挙がった。だが、投球回も増えたため、それを引きずることもあるかもしれない。そういうこともあるんだ」と慎重な姿勢を見せた。

 今オフ再契約した左腕サバシアは昨季14勝5敗、防御率3.69と復活したが、今年7月に38歳となる。昨季ポストシーズンでチーム随一の活躍を見せた田中は2014年のメジャー1年目に右肘靭帯の負傷で保存療法を選択した経緯もあった。昨季14勝6敗、防御率2.98でオールスターに初選出され、サイ・ヤング賞の候補にも挙がったセベリーノはイニング数を急激に伸ばしたため、翌年に不振に陥る可能性もある。キャッシュマンGMが先発補強を進める裏にはそれらのリスクに対応していく狙いがあるという。

 また同GMは内野手の補強の必要性にも言及。「いずれにしても私は野手と先発投手の厚みをつけることに取り組んでいる。次の動きが最後の補強になるかもしれない。(シーズンに向けて)レギュラー野手の状況とローテーションに厚みをつけること、どちらが162試合戦う上で重要か、その答えを出すために取り組んでいるところだ」と語った。

 同番組内ではダルビッシュが補強リストにあることを認めた上で「我々が(獲得で)最後まで生き残るチームになるかどうかは答えられない。だが、私は代理人のジョー・ウルフとは話をしている」と話している。

 今オフは大谷翔平の争奪戦に敗れたものの、マーリンズから強打者ジャンカルロ・スタントンの獲得に成功。名門再建に向け、キャッシュマンGMの次なる一手に大きな注目が集まっている。

(Full-Count編集部)

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