ヤンキースの本命はダルビッシュ? パ軍エースのトレードを米記者考察

去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】
去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】

パイレーツエース右腕の獲得を逃したヤンキース

 昨季ワールドシリーズ王者のアストロズは13日(日本時間14日)、パイレーツのエース右腕ゲリット・コール投手を1対4のトレードで獲得したと発表した。同投手はヤンキースも獲得に動いていたが、獲得を逃す形となった。この結果、ヤンキースがダルビッシュ有投手の獲得に本腰を入れるとの見方が現地で報じられている。

 今オフ、ドジャースからフリーエージェント(FA)となったダルビッシュには複数の球団が獲得に乗り出しており、ヤンキースとアストロズも含まれていた。だが、アストロズはコールの獲得により、ダルビッシュ争奪戦から撤退することが濃厚。一方のヤンキースはブライアン・キャッシュマンGMが先発ローテの補強を掲げており、今後、ダルビッシュ獲得に力を注ぐと見られている。

 その中でニューヨークの地元紙「デイリー・ニューズ」がヤンキースの今後の動向を特集する記事を掲載。ジョン・ハーパー記者が今回のトレードの裏側を考察し、ヤンキースがダルビッシュ獲得に好感触を得ている可能性を指摘している。

 今トレードではアストロズからパイレーツにジョー・マスグローブ投手、コリン・モラン内野手、マイケル・フェリス投手、ジェイソン・マーティン外野手の4選手が移籍。一方、ヤンキースはプロスペクトのクリント・フレイジャー外野手、チャンス・アダムス投手らをトレード要員とすると見られていたため、ア・リーグのあるスカウトは「アストロズの交換要員よりも、フレイジャーとその他の選手を選ぶ。理解できない」と首を傾げたという。

 このことに触れた同記者は「彼(キャッシュマンGM)はダルビッシュ獲得への機運が高まったと感じて、当初放出を想定していたプロスペクトを残すことにした、ということだ」と分析。同時に贅沢税を懸念する球団は条件面を抑え、かつジャコビー・エルズベリー外野手をトレードで放出する可能性も指摘した。

 ダルビッシュにはそのほかカブス、ツインズ、レンジャーズなどの名前も挙がっており、水面下で駆け引きが行われている模様。FA市場が少しずつ動いている中で右腕の去就はいつ決着がつくのか。コールのトレードが決まったことで、ヤンキースの今後の動きが注目される。

(Full-Count編集部)

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