ツインズオーナーがダルビッシュに熱烈ラブコール「私は彼のファンだ」

去就が注目されるダルビッシュ有【写真:田口有史】
去就が注目されるダルビッシュ有【写真:田口有史】

世界一狙えるチームへ移籍希望の右腕に「同じ目標持っている」

 1月が下旬に差し掛かってもなお、大きな動きを見せないメジャーの移籍市場。今オフのフリーエージェント(FA)先発投手でNO1の呼び声の高いダルビッシュ有投手(ドジャースFA)もその1人だが、日本人右腕の獲得を狙うツインズのオーナーが20日(日本時間21日)、ファン感謝デーで改めて日本人右腕に熱いラブコールを送ったという。地元紙「パイオニアプレス」電子版が伝えている。

 昨季ワイルドカードでプレーオフ進出を果たしたツインズは、今季は地区優勝、さらに世界一を狙って先発投手の強化に着手している。その核として狙っているのが、ダルビッシュの獲得だ。レンジャーズGM補佐時代にダルビッシュと信頼関係を築いたサッド・レバインGMは早くから獲得意思を表明。球団史上最大級の契約も用意していると伝えられている。

 FA先発投手のもう1人の目玉、ジェイク・アリエッタ投手(カブスFA)の契約先も決まらないなど、キャンプインまで1か月を切った今でも、移籍市場は遅々として進まない。そんな中、20日(同21日)に行われたファン感謝デー「ツインフェスト」に参加したツインズのオーナー、ジム・ポーラッド氏は、ファンからダルビッシュ獲得に関する質問を受けると、「私は全くもって賛成だ」と改めて獲得の意志表明をしたという。さらにダルビッシュのファンかと問われると「誰だってそうだろ? 彼はクールガイだ。私はダルビッシュのファンだと認めるよ。もちろんさ」と笑顔を見せたそうだ。
 
 今オフ最高額の契約を結ぶと目されている日本人右腕だが、各チームは注目のFA選手が続出する来オフに向けて緊縮財政の傾向にある。だが、記事ではツインズの事情に詳しい関係者の話として「5年1億2000万ドル(約132億7400万円)までダルビッシュに用意する覚悟はあるようだ」とした。ツインズのデーブ・セントピーター球団社長は「互いにとって納得のいくものが見つからないか話し合うという共通認識にある」と話し、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏とは連絡を取り合っていることを明かした。

 また、ワールドシリーズで炎上した個人的な借りを返すためにも、ダルビッシュは世界一を狙えるチームへの移籍を希望している。これを聞いたポーラッド氏は「我々は同じ目標(世界一獲得)を持っていると彼に伝えてくれ。こここそ優勝を狙えるチームと確信している。世界一を再び手にする。もしかしたら7戦まで行かないかもしれない。4戦で優勝するかもしれないよ」とチームの成功を確信しながら、ダルビッシュに加入を呼び掛けた。

 ツインズのバッテリーがキャンプインする2月14日(同15日)。オーナーの願い通り、ダルビッシュはツインズのユニフォームに袖を通しているのだろうか。

(Full-Count編集部)

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