カブス、ダルビッシュ獲りへ「本気」 “専属捕手”獲得で一気に進展するか

レンジャーズ時代にバッテリーを組んだジメネス(左)とダルビッシュ【写真:Getty Images】
レンジャーズ時代にバッテリーを組んだジメネス(左)とダルビッシュ【写真:Getty Images】

レ軍時代の“専属捕手”獲得は「ユウに関して本気だということ」

 今オフのFA市場の目玉として注目を浴びるダルビッシュ有投手。その去就決定が長引く中、MLB公式サイトはカブスが獲得に本腰を入れている様子を伝えている。「ジメネスとの契約が示すものはカブスがユウに関して本気だということだ」との見出しで特集した。 

 MLB公式サイトではカブスがベテラン捕手クリス・ジメネスとマイナー契約を結んだことについて、その理由を分析。「FAマーケットにおける最高の投手であるユウ・ダルビッシュの獲得を試みているからだ」とレポートした。 

 過去にはダルビッシュの“パーソナルキャッチャー”とも呼ばれたジメネス。今季で10年目を迎え、過去7球団を割り歩いた捕手は2014年にレンジャーズにトレード移籍するとダルビッシュの専属捕手として12試合でバッテリーを組み、防御率3.29と相性の良さを発揮した。 

 記事ではカブスがそのジメネスとマイナー契約するまで正捕手コントレラスのバックアップを獲得しなかったことに言及。「ダルビッシュとの契約の話が進展するまでは、レギュラー捕手のバックアップ獲得には着手しなかったのは偶然ではない」とレポートし、ジメネスを獲得したことでダルビッシュ獲りに向けた交渉が活発化する可能性を伝えた。 

 一方、カブスの先発防御率について、ワールドシリーズを制覇した2016年がメジャートップの2.96だったのに対して、昨シーズンはナ・リーグ4位の4.05にまで下降したデータを紹介。さらにドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦でダルビッシュに7回1失点と抑え込まれた試合がワールドシリーズ進出を逃した最大の要因だったと指摘している。 

 カブスからFAとなったジェイク・アリエッタ投手が長期契約を望んでいることにも触れており、「ダルビッシュはアリエッタよりわずかに1歳若く、多くの将来的なパフォーマンスに関する予測でアリエッタよりも好ましい」とも伝えている。 

 ダルビッシュとの関係性が深いベテラン捕手を獲得したカブス。果たしてこの契約が日本人右腕との契約につながっていくのか。その動向が注目される。

(Full-Count編集部)

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