ボンズ、クレメンスは殿堂入りならずも50%超え 元高知マニーは候補残留

マーリンズで打撃コーチを務めた経験も持つバリー・ボンズ氏【写真:Getty Images】
マーリンズで打撃コーチを務めた経験も持つバリー・ボンズ氏【写真:Getty Images】

松井氏を含む計14人が1年で候補資格を失う

 全米野球記者協会(BBWAA)は24日(日本時間25日)、2018年米国野球殿堂入り候補の投票結果を発表し、チッパー・ジョーンズ氏(元ブレーブス)、ブラディミール・ゲレーロ氏(元エクスポズ他)、ジム・トーミ氏(元インディアンス他)、トレバー・ホフマン氏(元パドレス)の4人が殿堂入りすることになった。一方で“ステロイド時代”の代表とされるロジャー・クレメンス氏(元ヤンキース)、バリー・ボンズ氏(元ジャイアンツ)は、共に得票率50%を越えたものの殿堂入りはならなかった。

 1990年代後半から2000年代にかけての“ステロイド時代”を代表する選手たちは、また殿堂入りを逃した。バルコ社を中心とする薬物スキャンダルの中心となったクレメンス氏は242票(57.3%)で33人中7番目、ボンズ氏は238票(56.4%)で8番目に多い得票となった。昨年11月には殿堂選手ジョー・モーガン氏から、投票権を持つ記者に薬物疑惑を持つ選手の殿堂入りを阻止するように“嘆願メール”を送付。薬物使用歴あるいは疑惑が持たれる選手の殿堂入りに賛否両論が沸く中で、これだけの得票を得た事実は興味深いだろう。

 その他、薬物使用歴あるいは疑惑が持たれる人物としては、マニー・ラミレス(93票・22%)、ゲリー・シェフィールド(47票・11.1%)、サミー・ソーサ(33票・7.8%)らが、今年の殿堂入りはならなかったら来年の候補資格を保った。

 元楽天のアンドリュー・ジョーンズ氏は来年も候補リストに残るために有効投票数の5%を獲得できるか注目されたが、31票(7.8%)を獲得。来年も殿堂入り候補リストに残った。

 日本では有資格1年目で野球殿堂入りを果たした元ヤンキースの松井秀喜氏は、米では4票(0.9%)を得たが1年で資格喪失。松井氏の他にも、ジェイミー・モイヤー氏、ヨハン・サンタナ氏、ジョニー・デーモン氏、クリス・カーペンター氏、ケリー・ウッド氏、リバン・ヘルナンデス氏、カルロス・リー氏、オーランド・ハドソン氏、オーブリー・ハフ氏、ジェーソン・イズリングハウゼン氏、ブラッド・リッジ氏、ケビン・ミルウッド氏、カルロス・ザンブラーノ氏と計14人が1年で候補資格を失った。

(Full-Count編集部)

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