激震マ軍、イチロー&最強トリオ放出で外野陣解体 ジーター氏再建案の行方は

大型トレードを続々と行うマーリンズのデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】
大型トレードを続々と行うマーリンズのデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】

イエリッチ放出でメジャー屈指の外野陣解体

 過去にファイアーセールを敢行してきたマーリンズは新たな経営陣となった直後にもチームの顔ともいえる選手を次々と放出することになった。

 元ヤンキースのスター選手、デレク・ジーター氏らが新オーナーに就任した球団は今オフ、イチロー外野手との契約オプションの行使を見送ると、ジャンカルロ・スタントン外野手、ディー・ゴードン内野手、マルセル・オズナ外野手を次々とトレードで放出。そしてついに生え抜きのクリスチャン・イエリッチ外野手もトレードでブルワーズへと移籍した。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版によると、マイケル・ヒル強化担当責任者は今回のトレードはチーム再建戦略が優先だったことを強調。イエリッチのトレードでは2012年ドラフト1巡目(全体29位)でレンジャーズ入りしたルイス・ブリンソン外野手ら有望株4選手を獲得しており、「このトレードで、我々は3人のインパクトある野手とローテ中盤を担える先発投手を獲得できた」と語ったという。

 経営陣は人件費の削減も打ち出しており、球団にとっては戦略通りに進んでいるのかもしれないが、メジャー屈指の外野トリオと評されたスタントン、イエリッチ、オズナは“解体”され、若手から慕われたイチローもいなくなった。

 米国でライターを務めるティム・レイノルズ氏は自身のツイッターで、マーリンズで昨季スタメン出場した外野手のうち99.6%がロースターからいなくなったとレポート。同氏によると現時点で残っているのはレフトで2試合にスタメン出場したデレク・ディートリッチのみだという。昨季は外野のレギュラー3選手で計114本塁打、337打点を記録。ゴードンも60盗塁で盗塁王に輝いた。チームを支えたレギュラー陣が去る中、J.T.リアルミュート捕手にも移籍の可能性が浮上するなど全く新しいチームに生まれ変わろうとしている。

 ジータ―氏らが再建を手掛ける球団は果たして今回の荒療治により浮上していけるのか。激震が走るチームに地元マイアミは揺れている。

(Full-Count編集部)

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