張本が3部門でトップ、田中幸雄も偉大な記録 日本ハムの歴代投打5傑
大谷、増井、武田久の退団で、現役トップは29勝の有原
○通算勝利数5傑
1.土橋正幸 162勝(1955-67年)
2.高橋直樹 138勝(1968-80年)
3.米川泰夫 131勝(1949-58年)
4.西崎幸広 117勝(1987-97年)
5.尾崎行雄 107勝(1962-73年)
昭和中期、抜群の制球力で東映のエースとして活躍した土橋が1位。2位にサイドスローの技巧派の高橋直樹。3位米川は戦後のエースだが20勝2回、20敗4回を記録。西崎は昭和後期から平成初期にかけてアイドル的な人気があった。尾崎は浪商を中退して17歳でデビュー、”怪童”と呼ばれる。現役は42勝の大谷翔平、33勝の増井浩俊、31勝の武田久がチームを離れ、29勝の有原航平がトップとなった。
○通算奪三振数5傑
1.土橋正幸 1562個(1956-67年)
2.西崎幸広 1454個(1987-97年)
3.米川泰夫 1302個(1949-58年)
4.ダルビッシュ有 1250個(2005-11年)
5.高橋直樹 1214個(1968-80年)
4位に平成の大エース、ダルビッシュが入ってくる。ダルビッシュはわずか7シーズンで記録した。現役では宮西尚生の416個が最多。
○通算セーブ数5傑
1.武田久 167(2003-17年)※日本通運で選手兼コーチで現役
2.増井浩俊 110(2010-17年)
3.マイケル中村 102(2005-08年)
4.江夏豊 88(1981-83年)
5.金石昭人76(1992-97年)
セーブ記録は1975年の導入以降のものとなる。2017年まで日本ハムで活躍した武田、増井が1、2位。江夏豊は優勝請負人として3シーズンだけの在籍で88セーブを記録した。武田、増井に加えて、22セーブのマーティンも退団したので、現役最多は鍵谷陽平の5セーブになった。
〇野球殿堂入り
1969年 苅田久徳 指導者
1974年 藤村富美男 指導者
1977年 水原 茂 指導者
1978年 松木謙治郎 指導者
1980年 大下 弘 選手・指導者
1988年 横沢三郎 指導者
1990年 張本 勲 選手
1997年 大杉勝男 選手
2002年 田宮謙次郎 指導者
2003年 上田利治 指導者
2009年 大社義規 経営者
2011年 落合博満 選手
伝説の名内野手苅田久徳、初代ミスタータイガース藤村冨美男、巨人のスター水原茂、阪神の初代主将である松木謙治郎、阪急の名将・上田利治など他球団の大物が東映、日本ハムで指導者を務めている。選手としては終戦後、青バットで一世を風靡した大下弘、張本勲、大杉勝男らが生え抜き選手だ。現在の日本ハムはベテランが抜け、若い選手が中心になっている。投打のランキングに現役選手の顔ぶれが入ってくるとすれば、中田翔くらい。裏を返せば、それだけ将来性があるチームということになるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)