ドジャース番記者が分析、ダルビッシュ契約遅れの原因は…「ド軍復帰希望」

去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】
去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】

ドジャースは費用捻出を試みるも不調に終わる

 早くも2月を迎えようというのに、今オフのメジャー移籍市場は大きな動きを見せないままだ。とりわけ、ダルビッシュ有投手を筆頭とするフリーエージェント(FA)先発投手に動きはなし。ダルビッシュはカブス、ツインズを筆頭に移籍先候補として複数球団の名前が挙がり、契約間近だという現地報道がある中で、古巣ドジャースの番記者が「ダルビッシュの契約が遅れている一因はド軍への復帰希望にある」と分析している。

 昨季ワールドシリーズ第7戦で失意の敗戦を喫した後、ダルビッシュは記者会見でドジャースとの再契約希望を公言した。その後はドジャースの名前は出さず、契約先の条件として「世界一を狙えるチーム」ということを前面に押し出してきた。だが、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のアンディ・マッカロー記者は、日本人右腕のドジャース再契約希望が、移籍先決定を遅らせている一因だと見ている。

 読者から「ダルビッシュの契約が長引いているのは、ドジャースが1年2000万ドル(約21億7800万円)の年俸を作り出せないからですか? フロントオフィスはグランダルやフォーサイスら高額の控え選手を放出して、予算の空きを生み出せないのでしょうか?」という質問に対し、マッカロー記者は「私の認識では、ダルビッシュはドジャースへの復帰希望を公にし、ドジャースが資金をひねり出せるか待っていることが、契約が遅れている一因だ」と返答した。マッカロー記者によれば、ドジャースはヤズマニ・グランダル、ローガン・フォーサイス、柳賢振ら“使えるけどいらない”選手の放出を試みたが上手くいかず。「彼らがまだドジャースにいて、ダルビッシュがまだFAであることを考えれば、市場がどんな反応を示しているか分かるだろう」とし、資金調達は不調に終わっていると指摘した。

 果たして、ダルビッシュのドジャース復帰希望はワールドシリーズ終了時と変わらずにいるのだろうか。あるいは、周囲の予想に反して、すでに別のチームとの契約に心が向いているのだろうか。まだまだダルビッシュの動向から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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