大谷翔平、JALと契約で超異例“出陣式“ 出発ロビーでセレモニーは「初めて」

セレモニーに出席したエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】
セレモニーに出席したエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

「基本的にJALのお願い」で実現、大谷も“アピール”「JALでお越しいただけたら」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスに移籍した大谷翔平投手が1日に成田空港から渡米した。出発前には、ゲートの前や特別室ではなく、一般利用客もいる出発ロビーで行われたセレモニーに出席。この日、サポート契約締結が発表されたJALの要望に応えたもので、関係者が「ここで選手のこと(イベント)をやるのは初めて」と話す超異例の“出陣式”となった。

 多くの旅行客であふれかえる成田空港の出発ロビー。スーツを着込んだ大谷が姿を現すと、ステージの周りに集まった約200人の一般人から歓声が上がった。約100人の報道陣も集結。無数のカメラのフラッシュが光る中、セレモニーがスタートし、終了後の質疑応答で自身の理想像を問われた二刀流右腕は「難しいですけど、一番野球が上手い選手になりたいなと思って小さい頃から頑張っていますし、今も変わらないので、そのシンプルな目標に向かって一日一日頑張っていきたい」と力強く宣言した。

 JALの担当者によると、大谷との契約は「単年ではなく複数年」。内容は「輸送協力」がメインで、基本的には毎年の日米間の移動をサポートするという。この日のイベントは、「基本的にJALのお願い」で実現。過去にも同じような契約を結んでいた選手はいたが、ゲート前でのセレモニーや特別室での取材対応が普通で、搭乗券を持っていない一般人も足を踏み入れることができる出発ロビーでの開催は“史上初”だった。

 現時点でCM出演などの予定はないが、JALは座席のクラスなども含め、大谷の移動を「その都度相談して」サポートしていくという。セレモニーの冒頭挨拶では「新しい挑戦に対してこのようなサポートをしていただき、大変嬉しく思います」と話した大谷。その後の質疑応答でも、エンゼルス戦を観戦する日本人ファンが増えるのではないかと問われ「そういう方がもしいるなら凄くうれしいなと思いますし、そういう方にいいプレーを数多く見せられるように頑張りたいなと思っているので、ぜひJALでお越しいただけたら」と、新たなパートナーについてしっかり“アピール”した。

 JALのサポートが二刀流右腕の大きな力になりそうだ。

(Full-Count編集部)

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