パ・リーグ6球団がキャンプイン 1軍スタートの注目選手をピックアップ

ロッテには待望の長距離砲、オリは社会人出身の即戦力コンビ

【千葉ロッテ】
 井口監督の下で巻き返しを狙う千葉ロッテは、1軍・2軍合同でキャンプを行う。注目選手は、ドラフト1位ルーキーの安田尚憲選手だ。

 安田選手は188センチ、96キロの恵まれた体格で、高校通算65本塁打を誇る長距離砲。北海道日本ハムの清宮選手と並び称され、即戦力との呼び声も高い。長年にわたり大砲不在のチームを救うため、キャンプから持ち前の長打力を発揮できるだろうか。

【オリックス】
 オリックスはルーキー4選手が1軍スタート。ドラフト1位の田嶋大樹投手、同2位のK-鈴木投手はもちろん注目すべき存在だろう。

 社会人ナンバーワン左腕と名高い田嶋投手は速球、一級品のスライダー、制球力で勝負するタイプ。キャンプ初日からブルペンでしなやかなフォームと迫力ある直球を披露した。前年のドラフト1位である山岡泰輔投手とともに、左右の両輪になることが期待されている。K-鈴木投手は、登録名の「K」が示す通り奪三振能力に優れた本格派だ。社会人出身のドラ1・2コンビがともに即戦力となれば、かつての投手王国復活も夢ではない。

【福岡ソフトバンク】
 連覇を狙う福岡ソフトバンクは、ルーキー全員がB組スタート。注目選手は高卒2年目でA組に入った九鬼隆平選手と、トレードによって楽天から加入した西田哲朗選手だ。

 九鬼選手は昨季、高卒ルーキーながら3月17日のファーム開幕戦にスタメン出場。最終的に、3軍で64試合に出場して打率.257ながら、チームトップの7本塁打、12盗塁を記録した。1軍の正捕手争いに旋風を巻き起こせるか、注目だ。

 西田選手は、パンチ力のある遊撃手として大きな期待をかけられ、2014年にポテンシャルを見せ付けながら、ここ数年は不本意なシーズンが続いていた。チームには、東京ヤクルトからトレードで加入し、チームの日本一に貢献した川島慶三選手などの「先輩」が在籍している。西田選手もトレードを良いきっかけとして、この例に続きたい。

 球春。この時期は野球界にとって、いわばお正月。3月末のシーズン開幕に向け、選手たちは少しずつ状態を上げていくのだろう。ぜひそれぞれに注目ポイントを見つけ、このわずかな時間を楽しんでほしい。

【動画】西武期待のルーキーコンビがキャンプ初日からブルペンで力強いピッチングをアピール!

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