「惚れ惚れするボール」 松坂に沸く中日で森監督を唸らせる20歳とは

春季キャンプ初日からブルペン入りした中日・鈴木博志【写真:福谷佑介】
春季キャンプ初日からブルペン入りした中日・鈴木博志【写真:福谷佑介】

ドラフト1位ルーキーの鈴木博志がキャンプ初日にブルペンで51球

 心地よい音…ではない。ズドン。重く、低い、お腹に響くような音。沖縄・北谷町でスタートした中日の春季キャンプ。初日のブルペンで、そんなミット音を響かせていたボールの主は、ドラフト1位ルーキーの鈴木博志投手だった。

 捕手を座らせ、ストレートだけでなく、カットボールも交えた。腕を思い切り振っているようには見えない。ゆったりとしたフォームから力強いボールがキャッチャーミットをめがけて行く。51球。プロ野球選手として初のキャンプで、まず最初のブルペンでの投球練習を終え「キャンプ初日に合わせてきた。納得いくボールがいったと思います」と、納得の表情を浮かべた。

 静岡県の出身。磐田東高からヤマハに進み、2017年のドラフトで中村奨成捕手を抽選で外した中日から1位指名を受けた。ヤマハ時代の最速は157キロ。身長181センチ、95キロの体格から繰り出されるボールはスピード以上に、重そうな音を奏でていた。

 「まだ制球がよくない。カットの時に少しフォームが変わるのを修正したい」と今後のキャンプの課題を掲げた右腕。憧れる米MLBレッドソックスでチームの守護神・キンブレルと同じ背番号46に。キンブレルと同じリリーフでの起用が見込まれ「今日は80点くらいでいいと思います。球数を投げるよりも、毎日投げることが大事。続けていきたい」と語った。

ランニングは苦手で、森監督「走りの方では違う意味でのアピールもしていた」

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