プロ野球界の人材育成へ 「パ・リーグ ビジネススクール」の狙いとは

講義に着想得た企画&イベントは早ければ今季中に具体化も

「学んだことを活用して、それぞれの領域で明確なアウトプットを出すこと」が「パ・リーグ ビジネススクール」のゴールだ。講義内容に着想を得た企画やイベントが、早ければ今季中にもプロ野球ファンの前で具体化されるかもしれない。そのファーストステップとなる今オフの試みの手応えと、今後の展望をパシフィックリーグマーケティング株式会社代表取締役の根岸友喜氏はこう語る。

「弊社はパ・リーグ6球団共同出資の会社なので、プロ野球の新しいファンを増やすミッション遂行を意識するとともに、株主である球団に対してどう貢献できるかを常に考えています。今回の取り組みは、業界全体の人材組織マネジメント活性化の観点における、幾つかのアクションの一つです。

 アンケートによると参加者の満足度が高く、今後の開催のリクエストが多いことから、この領域は、株主球団へ貢献できることを確信しました。本ビジネススクールは育成の観点ですが、今後は6球団共同での就職・転職イベントの開催や業界に良質な人材を迎え入れられるために弊社がヘッドハンター業務を行うような、採用の観点の取り組みを予定しています」

 参加者のアンケートでは、Jリーグなど他競技団体の人材と一緒に学んで情報交換や交流を持つ場を求める声が多く、今後はパ・リーグ球団のみならず、必要に応じて他競技団体と提携していく予定だ。

 パシフィックリーグマーケティング株式会社は、プロ野球界にとどまらず、さまざまな団体や企業とスクラムを組むことで成長を続けてきた実績を持つ。「パ・リーグ ビジネススクール」は今後もオフシーズンを中心とした開催が予定されており、先々は事業化して、スポーツビジネスに興味がある一般にも公開する計画がある。これまでの歩みと同様に、業界内外から得た知見と経験を活用し、プロ野球界と日本のスポーツ界へ還元する構えだ。

(「パ・リーグ インサイト」藤原彬)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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