パドレス牧田、“活躍要素”は多数 サブマリン、野茂氏、本拠地…
希有なサブマリンはチームを救うことができるか
2015年には、FAやトレードで多くの有望株を放出して大型補強を敢行する賭けに出たが、残念ながらシーズンの勝ち越しすらも逃し、動かせる予算も少なくなってしまった。現在はチーム再建の真っただ中であり、グリーン監督は難しい戦いを強いられている最中だ。
エースのジョーリス・チャシーン投手が退団し、パドレスの苦しい状況は続いているものの、打者不利な球場を本拠地としながら30本塁打を放ったウィル・マイヤーズ選手がチームの主砲であり、21セーブを挙げたブラッド・ハンド投手がブルペンの軸となっている。
牧田投手が世界でも珍しいサブマリンを生かして、左腕のハンド投手と左右の両輪を形成することができれば、チームの台所事情に光を与えることにもなりそうだ。
また、将来に向けた希望はすでに芽吹き始めている。26本塁打を放って球団新人の本塁打記録を更新したハンター・レンフロー選手や、オースティン・ヘッジス捕手といった期待の若手が台頭。数年後にはチーム全体が飛躍を果たす可能性も秘めている。
牧田投手はパ・リーグと国際舞台で培ってきた豊富な経験を生かし、チームを上昇気流に乗せる一助となれるだろうか。日本産サブマリンの小気味良い投球が、チームを浮上させるためのメインエンジンとなってくれることを期待したい。