覚醒なるか? ホークス06年ドラ1、中田から場外弾含む圧巻の柵越え5発

春季キャンプに参加しているソフトバンク・福田秀平【写真:福谷佑介】
春季キャンプに参加しているソフトバンク・福田秀平【写真:福谷佑介】

2006年に多摩大付属聖ヶ丘高から高校生ドラフト1位で入団した福田秀平

 ソフトバンクの福田秀平外野手が圧巻のアーチショーを演じた。宮崎キャンプ第2クール最終日の9日に行われたフリー打撃。バッティングピッチャーを務めた中田賢一投手を相手に27球で、場外弾1発を含む5発の柵越えを放った。

 見ているものを驚かせるには十分だった。昨季は3本塁打、プロ通算8本塁打の福田が、中田のボールを次々にスタンドへと運んだ。決して長距離砲ではないが、軽々と打球はフェンスを越え「今日は生きた球だったので、とにかく打ちにいこうと考えていました。打撃投手だと受けてしまう感じがあったので。芯でしっかり打つことが出来ました」と振り返った。

 昨季は6月25日の西武戦で9回2死一塁からサヨナラ2ランを放ち、8月31日の日本ハム戦では大谷翔平から3ラン。ここぞ、の場面で記憶に残る一打を放ってきた。昨秋から足を上げる打ち方から、すり足へと変更。だが、「タイミングの取り方を試行錯誤しながらやっています。すり足にしてタイミングが遅れていた。極端にタイミングが取りづらかった」と苦戦していた。そこでこの日は「気持ち足を上げてみました。上げるのとすり足の間くらいのイメージ」で打ってみたところ、コレがハマった。

「間が凄く大事だなと。これまではボールを見極める時間がなかった。フリーバッティングならそれでも打てるかもしれないけど、変化球が入ってくると、見極める時間が必要なので」と語り、手応えを感じた様子の福田。ソフトバンクの外野は中村晃、柳田悠岐の2人はレギュラーが確定している。最後の1枠を上林誠知らと争う。「打てないと、このチームではレギュラーを取れない」。

 2006年、多摩大付属聖ヶ丘高から高校生ドラフト1巡目でプロ入り。明日10日は29歳の誕生日だ。「20代最後の年、29歳をいいシーズンに出来るようにしたいですね」。プロ12年目を迎える福田は2018年を覚醒の年とすることが出来るか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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